今は多くの人に利用されているセキュリティソフトですが、それでもパソコンやスマートフォンを使っているすべての人がセキュリティソフトを取り入れているわけではありません。
しかし新しいウイルスは毎日誕生しているのです。
そのためより多くの人にセキュリティソフトを利用してもらい、数多くのトラブルを未然に防ぐ必要があります。
そこで今回はセキュリティソフトを使ってもらうためのウェブ戦略を解説したいと思います。
多くの企業が取り入れている一般的な方法ですが、具体的な戦略や戦術が理解できればより効果的な文言やテンプレートなどを作れるでしょう。
ラジオ配信はこちらから
このページの目次
セキュリティソフトの営業方法
コンピュータウイルスを除去してくれるセキュリティソフトは、パソコンを使った仕事をしている人にとってはなくてはならないソフトです。
しかしたまにしかパソコンを使わない場合やスマートフォンしか利用しない場合は、それほど必要性を感じないでしょう。
特に学生や主婦などはスマートフォンの利用率が高く、その場合は携帯会社に毎月数百円を支払えばウイルス対策ができるため、セキュリティソフトに関心を持つ機会が少ないのです。
そのようなセキュリティソフトに関心がない人にソフトの宣伝をしたとしても、「ふーん。そんなものもあるのか」くらいにしか思われないでしょう。
ではセキュリティソフト会社はどのようにして新規顧客を見つけているのでしょうか?
一般的には次のような手法を使うことが多いです。
例えばウイルスに感染することでファイルが破損したりパソコンが修復できなくなったり、取引先に損害が生じたりなどのネガティブな情報を出します。
つまりいつも使っている情報処理端末にはこんなに怖いことが起こることもあるんですよということを、自社サイトやインターネット広告を利用して多くの人に知ってもらうのです。
不安をあおって興味を持たせる
言葉は悪いかもしれませんが、多くの企業では不安をあおる手法を使っています。
不安をあおられた情報処理端末の利用者は大体以下のような行動をとります。
- ウイルス対策をしないとウイルスに感染して大変なことが起こるかもしれないと不安になる
- セキュリティソフトについて調べる
- 多くの人がセキュリティソフトを取り入れていることを知る
- セキュリティソフトを取り入れる
セキュリティソフトを宣伝するときは商品のスペックやサービスについて大々的に宣伝するのではなく、具体例などを紹介しながらウイルスの怖さをわかりやすく伝えます。
ポイント
ウイルスに感染した複数の事例などを目にすると不安になるため、自分もセキュリティソフトを利用しないと危険なのではないかと思いやすくなります。
そこでセキュリティソフトについて調べると多くの人がセキュリティソフトを利用していることがわかるため、やっぱり自分もセキュリティソフトを利用しなければならないという心理状態になりやすくなるのです。
実は日常生活でも不安をあおられていることが多い
私たちの日常生活においても、知らないうちに不安をあおられていることがあります。
以下に日常生活でよく目にしたり聞いたりする文言や営業トークをまとめました。
- そのシミを放っておくと数年後には大変なことに!
- もし今働けなくなったらその後の生活が大変ですよね
また次のようにもっとわかりやすく不安をあおることもあります。
- この商品をこのまま使うと半年くらいでダメになってしまいますよ
- 故障の原因になるので変えたほうが良いですね
テレビやインターネットなどで上記のようなフレーズを目にすることも多いため、自分でも気づかないうちに不安をあおられて商品やサービスを購入している可能性もあります。
セキュリティソフトを宣伝する際はこのようなキャッチーなフレーズを使うことはあまりありませんが、不安をあおる手法を使うという点は同じです。
Web上の場合はどうする?
ではセキュリティソフトの営業をする場合はどのような文言で多くの人に関心を持ってもらえば良いのでしょうか?
宣伝場所は自社のホームページやインターネット広告などになるでしょう。
それだけでは物足りないように感じるかもしれませんが、一昔前とは違い今はほとんどの人がセキュリティソフトの存在を知っています。
またリモートワークをする人も増えているため、企業側が積極的に情報を発信しなくてもホームページを訪れてくれることが多いのです。
自社のホームページにセキュリティソフトを使わないとこのような事態になるという具体例を掲載し、その危険から回避する方法をわかりやすく説明しましょう。
必要以上に不安感を抱かせる必要はありませんが、実際にこのようなことが起きているという事実を掲載してウイルスの怖さを知ってもらうことが大切です。
セキュリティソフトに全く関心がない人にもセキュリティソフトがあったら安心かもしれない…と思ってもらうためには、インターネット広告などを使って問題提起をする必要があります。
不安感から安心感に変わるまでのステップを取り入れることが大切
単に不安をあおるだけではセキュリティソフトを取り入れようという気持ちにはなりません。
「ウイルスに感染すると大変なことが起こりますよ」と言われただけでは、「そうなんだ」とか「どう大変なの?」などと思う程度でしょう。
セキュリティソフトを導入してもらうためには、不安感を抱いた後に安心感を持ってもらわなければなりません。
その具体的な手法を以下にまとめました。
- 現状を認識させる
- 危機感を抱かせる(具体的な例なども紹介)
- 根拠を説明する
- 対策法を紹介する
- 対策法を利用した具体的な例を紹介する
セキュリティソフトの営業をするときは必ず上記のすべてを取り入れる必要があります。
また自社の強みを伝えることも大切です。
特に初心者は他のセキュリティソフトとの違いがわからないことも多いため、「未知のウイルスに強い」などと自社の強みを入れるとそのセキュリティソフトの特徴を理解しやすくなります。
まとめ
不安をあおるという言葉を聞くと、人を騙すようで抵抗を感じるという人もいるかもしれません。
しかし多くの業界で取り入れている手法です。
例えば商品を使う前と使った後の写真を掲載するのも同じ営業方法です。
商品を使う前の写真で不安をあおり、商品を使った後の写真で商品を使えば問題を解決できると安心感を与えます。
Web上でも同じ手法を使えます。
ただし不安をあおるだけでなく、具体例や根拠も説明した上で対策法まできちんと伝えなければなりません。
ポイント
それも専門用語を使って長々と説明するのではなく、わかりやすい言葉や写真を使って説明することが大切です。
そうすれば初心者でもセキュリティソフトの必要性を理解しやすくなります。
もしセキュリティソフトの営業でつまずいていたり迷ったりしているのならば、不安をあおることとわかりやすさを意識して文言やテンプレートを作ってみましょう。