
「AIツールって気になるけど、結局何に使えるの?」そう思っている方にこそ試してほしいのが、Anthropicが提供するClaude Cowork(クロード・コーワーク)です。
ひとことで言うと、デスクトップで動くAIアシスタントです。
これまでバラバラのツールで行き来していた議事録作成、資料づくり、Excel操作、請求書作成…そんな定型業務を、チャットで指示するだけでほぼ丸投げできてしまう。
しかもローカルのファイルを直接扱えるので、いちいちアップロードする手間もなし。
Web版のClaude(ブラウザ版)との大きな違いは、ローカルのフォルダやファイルに直接アクセスできること。
長い文書や大量のファイルを扱っても途中で切れにくく、外部サービス(GmailやNotionなど)とも連携できるのが強みです。
この記事では、Coworkの基本から具体的な活用パターン、始め方までを「初めてでも迷わない」形でまとめました。
実際に触ってみた体験をもとに、つまずきやすいポイントもあわせてお伝えします。
Claude Chat・Claude CodeとCowordと何が違うのか?
ポイントとしては、Chatが「対話」に特化しているのに対し、CodeとCoworkは実際にファイルを作ったり操作したりできる「エージェント」として動ける点が大きな違いです。
そしてCodeは開発者向け、Coworkはより幅広いユーザー向けという位置づけになっています。
| Claude Chat | Claude Code | Claude Cowork | |
|---|---|---|---|
| UI | 会話AI | コーディングエージェント | 作業自動化エージェント |
| 対象ユーザー | 誰でも | 開発者 | 非開発者も含む全般 |
| インターフェース | ブラウザ / モバイルアプリ | ターミナル(CLI) | デスクトップアプリ |
| 主な用途 | 質問応答、文章作成、アイデア出し、分析 | コード生成・編集、git操作、テスト実行、デバッグ | ドキュメント作成、ブラウザ操作、ファイル管理、リサーチ |
| ファイル操作 | 限定的(アップロード・閲覧程度) | コードファイルの読み書き・実行 | Word, Excel, PowerPoint, PDFなど多様な形式を生成・編集 |
| コード実行 | 不可 | ターミナルで直接実行 | Linux VM内で安全に実行 |
| ブラウザ操作 | 不可 | 可能(Chrome連携) | 可能(Chrome連携) |
| プラグイン/MCP | 不可 | 対応 | 対応 |
| 向いている場面 | 文字生成、調べ物や相談全般 | 開発プロジェクト全般 | レポート作成、データ整理、業務の自動化 |
大枠ではこのような立ち位置です。
CoworkはClaude Codeでは解りにくい見た目を見やすく、使いやすくした感じですので、Coworkで出来ることはClaude Codeでは全て可能です。
エンジニアでなければ、まずCoworkから始めても遜色はないでしょう。
まず覚えておきたい4つのキーワード
Coworkを使いこなすには、この4つの概念をざっくり押さえておくとスムーズです。
Skills(スキル)
— 自分専用の「自動化レシピ」。
よく使う作業の手順やテンプレートをひとまとめにして保存できます。
たとえば「営業報告用のPowerPointを自動生成するスキル」を作っておけば、フォルダを指定するだけで資料が出てくるようになります。
Commands(コマンド)
— スラッシュ(/)で呼び出す操作のこと。
「/文字起こし」のように定型タスクを即起動したいときに使います。
スキルがうまく自動発動しないときはコマンドで直接呼ぶと安定しますよ。
Plugins(プラグイン)
— スキルやコマンド、MCP設定を「全部入りパッケージ」にまとめたもの。
社内で共有するのに最適で、zip化して配布すれば受け取った側はアップロードするだけで同じ環境を再現できます。
MCP(コネクター)
— 外部サービスとCoworkをつなぐ仕組みです。
Gmail、Notion、GitHub、freeeなどと連携して、AIに外部のデータを読ませたり操作させたりできます。
まずは公式のコネクターから試すのが安心です。
サードパーティ製のものは信頼性を確認してから導入しましょう。
この4つの関係を簡単にまとめると、普段の作業を「スキル」として定義し、それを「コマンド」で呼び出し、外部データは「MCP」で引っ張ってくる。
そしてこれらをまるごとパッケージ化したのが「プラグイン」という感じです。
最初からすべてを使いこなす必要はないので、まずはスキルとコマンドの2つから始めてみてください。
Coworkの準備・使い方
当然ですが、Claudeの新規アカウント作成、有料契約、そしてアプリ版のインストールが必須になります。
公式サイトから登録してください。
もしアプリ版のインストールに自信がない方は、別ぺージのClaude Codeの種類と導入&初期設定を参照してみて下さい。
画面の左下、アプリと拡張機能から入手できます。

スムーズに進み、アカウント作成・有料契約が終わって、
操作方法は簡単で中央の窓から指示するだけ何か指示を入力して始めると、以下のような画面が出ます。

右の進行状況でタスクの進歩状況がわかり、作業に使うフォルダの表示、コンテキストで使用ツールと参照ファイルが確認できるようになっています。

未経験・初心者が試しにやってみる3つのステップ
ステップ1
デスクトップアプリをインストールして、テスト用のフォルダを1つ作って接続する。
準備としては最初にやるべきは「作業フォルダ」の指定です。
フォルダを指定すると、その中身をAIが読み込んで必要なファイルを自動で参照してくれます。
出力ファイルもここに保存されるので、まずはテスト用のフォルダを1つ作って接続してみましょう。
フォルダ名は自分の覚えやすい名前で構いません。

出力先のフォルダ設定も地味に大事です。
WordやPowerPointなどの生成ファイルがどこに保存されるかを最初に決めておかないと、「あれ、どこに作られたんだっけ?」と探し回ることになります。
運用ルールに合わせて、出力先は早めに固めておくのがコツです。
ステップ2
短めの自動化を1件試す。
「動画から音声抽出」や「テキストからスライド構成を作成」など、シンプルなものでOKです。
例えば「2つの記事をまとめてスライドにして」という指示に対して


2つの記事を読み取り⇒ 一つの記事に要点をまとめ⇒ 文章を作成⇒ さらにスライドを生成⇒ pptxファイルに変換。
書きなぐった2つのメモ帳を「2つの記事をまとめてスライドにして」というたった15文字だけで作ってくれます。
もちろんPowerPointで変更も出来ちゃいます。
本当に放置できるので完成まで他の作業をしながら待ってました。
ステップ3
うまくいったら、その作業をスキルとして保存してみる。
次回からはフォルダを指定するだけで同じ作業が再現できるようになります。
余裕があれば、GmailやNotionの公式コネクターを接続して外部連携も試してみてください。
ワンクリックでつながることが多いので、思ったよりハードルは低いですよ。
スキルを作って「仕組み化」しよう
活用パターンを試してみて「これは何度も使うな」と思ったら、ぜひスキルとして保存してみてください。
スキルは手順書(.MDファイル)としてAI側に保存され、次回以降はその手順に従って自動でタスクを実行してくれます。
たとえば「営業中間報告用のPowerPointを自動生成するスキル」を作ると、対象フォルダを指定するだけで毎回同じ品質の資料が出てくるようになります。
スキルには「Ask user question」という機能も組み込めるので、「資料の種類は?」「出力形式は?」といった確認を途中で挟むことも可能です。
スキルはプロジェクト単位(特定のフォルダ内だけで有効)とアカウント全体で使えるものの2種類があるので、用途に合わせて使い分けましょう。
実際の方法については、別ページで詳しく解説します。
知っておきたい注意点とコツ
Coworkは便利ですが、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。
公式ドキュメントはまずチェック。
新機能や制限事項は公式ドキュメントで確認するのが一番確実です。まだプレビュー段階の機能もあるので、仕様が変わることもあります。
ファイルの権限設定は慎重に。
読み書きだけでなく削除も許可できるので、テスト段階では必要最小限の権限にしておくのがおすすめです。
モデル選択でコストが変わる。
高精度モデル(Opusなど)はトークン消費が大きいので、長時間の処理には利用制限に気をつけてください。簡単な処理なら高速モデルで十分なことも多いです。
長い処理は「ながら作業」で。
数分〜数時間かかる処理は、ちょっとした休憩前や退勤前に走らせておくと効率的です。複雑な指示の場合はけっこう時間がかかります。
エラーが出たらまずリトライ。
プレビュー版ならではの不安定さがあるので、うまくいかなかったら再実行してみてください。意外と2回目で通ることがあります。
出力は必ず人の目でチェック。
AIの生成物は表現や数値にミスが混じることがあります。特に数字が入る書類は必ず確認しましょう。
Coworkまとめ
Coworkは「ローカルのファイルとAIをつなげる」ことで、これまで手間だったファイル処理や定型資料の作成を大幅に効率化できるツールです。
スキルやプラグインを蓄積していけば、チーム全体の業務フローを変えることだってできます。
プラン構成も階層的に提供されているので、まずは使える範囲で試してみて、必要に応じてアップグレードを検討するのが無駄のない進め方です。
まずは小さな作業を1つ自動化するところから。
やってみると「え、こんなに楽になるの?」という体験が待っています。
Coworkは学べば学ぶほど「任せられる範囲」が広がるツールなので、1つずつスキルを積み上げていくのが長く使うコツです。
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