PDCAとは仕事やビジネスで使われる計画を立てて実行、評価して改善をサイクルとして繰り返す事です。
4つの頭文字をとってPDCAと呼ばれ、効率化サイクルとしてマーケティングではよく使われる言葉です。
- Plan=計画
- Do=実行
- Check=評価
- Action=改善
ブログやウェブサイト運営は、単純に思いつくままに更新していくだけでは、望むような結果は生まれません。
運営方針はもちろん、構成を考え検索エンジン最適化やユーザビリティを考えながら、計画立てて運営していく必要があります。
PDCAを意識した運営を
ウェブサイト運営も重要になるのがPDCA。
つまり計画、実行、評価、改善という4つのステップです。
しっかりと計画を立てて構築しながら、評価や改善を重ねていくことで、検索エンジンにもCATの向上にもつながっていくのです。
説明ページ →CATの説明についてはこちら
ではPDCAを行う具体的なメリットと効果を見ていきましょう。
PDCAを取り入れることによるメリット・効果
一般的にサイトを立ち上げる時点でPlan(計画)を立てます。
誰に向けてブログやサイトを作るのか?というペルソナ設定。
そして何を伝えて集客して売り上げを伸ばしていくのか?
大枠の目的と目標に対して、どうやって達成するか?などプラン(P)を練られたはずです。
説明ページ →ペルソナ設定の方法
その計画に従って実行(D)したのでブログ・ウェブサイトが完成しました。
サイトを作っただけではダメ
しかし立ち上げたウェブサイトは、その時点では100%完成ではありません。
ウェブサイトの方向性や内容は、ユーザーや検索アルゴリズムに合わせて柔軟に調整していきます。
安定したアクセスや収益を得られるサイトにはなりません。
このPDCAは1度行えば良いものではなく、定期的に実行することでブログやウェブサイトを常にアクセスを集められる状態に維持することができます。
ブログやサイト運営におけるPDCAの目標達成するポイント
ブログやウェブサイトに対して、どのようにPDCAを実施できるのか具体的に見ていきましょう。
Plan=計画
ウェブサイト運営を行なっていく上で最も重要な計画は、明確な目標を作ることです。
そして立ち上げる前に考えるのがPlan=計画です。
- 何のためにサイトを立ち上げて運営するのか?(集客?リスト収集?売上や申し込み増?)
- 顧客(アクセスユーザー)のターゲット=ペルソナ設定
- 検索エンジン最適化に合わせた集客メインキーワード
- サイトの規模(ページ数、文字数)
- サイト構成・構造
- ページ更新頻度
- サイト環境の設定
- 運営費・人件費
- SNS活用について
例えば「何のために?」では月間20万PVを達成する、サイト運営によって月間60万円を達成するような目標です。
この目標を達成するために必要なのが計画(P)となります。
無策で何も考えずに、更新していってもうなくいくはずがありません。
Do=実行
目標と計画が明確に決まったなら、実行しなければなりません。
ここで大切になるのは、計画を常に意識しなから実行をすることです。
目標を達成するためにはどんな行動が必要になるのかを考えることです。
- リスティングやYDNやGDN、またアド広告など、ヤフーやグーグル広告で時間をお金で買うような選択でPVを増やしていくのか?
- SEO対策で地道に土台を作りながらPV数を増加させるようにするのか?
計画して考えながら行動すること
Plan=計画で取り決めた事に関して、計画的に実行できるか?が最初のステップのカギです。
せっかく立てた計画をないがしろにして実行してしまうと、ほとんど成果がは出ません。
実行(D)する時に重要なのは、実際の行動に加えて、行動の結果を記録していくことです。
対策にかけた時間や費用を数字にして残しておきましょう。
この記録がないとPDCAサイクルが完成しないため、とても重要なステップになります。
Check=評価
計画を立て実行を行なったら、そのままにしてはいけません。
PV数やアクションがどのように変化したのか評価(Check)して、変化の程度を確認しましょう。
評価を行う事項はプランで取り決めた内容です。
主にアクセス解析とCVが関わってきます。
アクセス解析の評価項目
- メインキーワードの検索順位
- ページビュー
- ユニークアクセス
- 直帰率と離脱率
- セッション数
- 重要ページのアクセス比率
- SNSからの流入率
CV(コンバージョン)の評価項目
- 申し込みや取り合わせ・購入数
- CVページの流入率と離脱率
- CTA(コールトゥアクション)
- EPO(入力フォーム最適化)
- CVキーワード
コツとしてはなるべく数値化しながら評価することです。
直感的に良し悪しを決めると、改善内容もぼやけてしまいます。
説明ページ →コンバージョン(CV)最適化についてはこちら
Action=改善
評価を終えた後は、改善策を検討していきます。
やはり評価すると同時に改善策が見えてくるものです。
コツとしては評価からしっかり仮設を立てることです。
仮説をたてて改善する
計画や実行、評価までしっかり行っていても、現状に対する結果の仮説がないと、やはり改善策もぼやけます。
改善をしていくことで初めてPDCAサイクルは機能していきます。
そしてサイクルは継続性を持って、何度も回っていく事でどんどん改善されて洗練されたサイトに生まれ変わります。
SEO対策もCVも向上し売り上げの伸びるネット集客が可能になります。
PDCAでよくある失敗の傾向
PDCAを行なったのに成果が出てこないと感じる方は、以下のよくある失敗例を参考にしてみてください。
計画に明確な数字が使われていない
計画を立てる時は、目標の数字やかける費用を数字によって明確に記録する必要があります。
売上を月間60万円にする、PV数を1ヶ月後に20万以上にするために10万円の費用をかけるというような数字です。
月間PV数を増加させたいというだけの考えは、希望であって計画や目標ではありません。
ハードルを上げすぎない
計画の際に非現実的な数値目標にしてしまうと、実行の際にあまりにもゴールが遠くて諦めてしまいます。
最初から無理があってはいけません。
計画の際に、現状の自分の力量の把握もしっかり行いましょう。
数値は予想よりもちょっと上くらいが理想です。
スピードが遅すぎる
計画に対する実行があまりにも遅いスピードだったら意味を成しません。
特に検索エンジンやSNSなどの評価順位には更新頻度が大きく関わってきます。
計画は行動スピードも含めましょう。
実行しただけで数字の記録がない
計画を立て実行したものの、詳細な記録を取っていない方も少なくありません。
実行したことは褒められる事ですが、実行時のデータが残っていないと計画と実行を評価することができません。
その判断をするためにはデータの記録が必須になります。
計画と実行だけの繰り返し
PDCAを意識している事は素晴らしいですが、効果を感じられない方の中には、計画と実行だけを繰り返している方がいます。
つまり評価と改善というステップがありません。
これでは問題がどこにあるのか、どんな改善方法があるのか、失敗の理由はどんなことかといった重要な情報を得ることはできません。
ポジティブやネガティブ比率が傾いている
ポジティブすぎては反省点は見つけにくいですし、ネガティブでは正当な良い評価はできません。
感情はフラットにして、客観的な俯瞰の視点で評価をする必要があります。
特に構築に思い入れがあると、盲目になりがちなので注意です。
加点や減点法なども気を付けましょう。
まとめ PDCAは継続して行いましょう
ブログやウェブサイトは構築するだけでなく、アクセスや検索順位・特にユーザーエクスペリエンス(UX)を意識する必要があります。
PDCAによってブログやウェブサイトの改善点を把握し、ユーザーや時代の変化に常に対応していくことが重要です。
PDCAのポイントまとめ
- 「Plan=計画」が成功の8割を占める
- 「Do=実行」計画的に実行出来るのか?行動記録を忘れない
- 「Check=評価」評価は数値化をしないと曖昧になる
- 「Action=改善」しっかり仮設を立てるのがコツ
数値化しながら実行スピードに気を付けて俯瞰しながら観察することも大事です。
計画・実行・評価・改善の作業は非常に地道で、始めても途中で諦めてしまう方も少なくありません。
成功しているブログやウェブサイトは、例外なくPDCAを繰り返し実施しているので、効果を過小評価せずにまずは試してみましょう。