通信費の節約を考えるならスマホ料金の見直し・節約を考えるとよいでしょう。
通信費を上手に節約するためには、以下のポイントをおさえておきましょう。
通信費の節約について
- キャリアや料金プランの変更を検討することが大事
- 格安SIMへの乗り換えも節約になる
- 解約時に手数料が発生する場合がある
- 見落としがちな有料アプリも見直す
- プロバイダの変更でも節約できる場合が多い
- 固定電話の料金もデジタル回線への変更も有効
- 年間ではなく月額費用で計算する
- オプションは必ず確認すると節約できる
通信費の節約はポイントさえおさえておくと意外とスムーズに実現できます。
通信費を節約したい方に確認していただきたい要点をわかりやすく紹介します。
スマホ料金とキャリア変更・プラン見直しについて
通信費の節約はスマホの料金について知ることから始めましょう。
現在のスマホの平均価格は以下になっています。
大手3キャリアのスマホ契約の場合。
毎月の平均支払い金額
- 通信料+通話料: 平均5,151円
- 端末代金: 平均4,347円
プランによりますが平均、毎月5,000円前後の通信費を支払っています。
そしてスマホ購入も分割支払いの場合、平均4300円ほど。
スマホ購入価格の平均は
- 24回払いの場合: 4,347円 × 24 =104,328円
- 36回払いの場合: 4,347円 × 36 =156,492円
推察すると料金は平均10万~15万円ぐらい必要になります。(大手キャリア3社使用の場合)
改めて確認して金額が高いと思ったら、料金を見直しましょう。
格安SIMへの乗り換え
もし通信費の節約を考える場合、格安SIMへの変更も一つです。
格安SIMとは大手3社の回線を借りてネット通信サービスを供給すること。
安さの理由は設備費と人件費がかからないと言われます。
実際にどの程度月額の差があるのかを、比較してみました。
大手3社 | 格安SIM | |
---|---|---|
初期費用 | 3,000〜4,000円 | 3,300円 |
SIMカード発行手数料 | 無料 | 440円 |
MNP転出手数料 | 無料 | 無料 |
月額料金(3GBの場合) | 5,000〜6,000円 | 1,000〜2,500円 |
月額料金(20GBの場合) | 7,000〜8,000円 | 2,000〜3,000円 |
注意点として、契約解除料やオプション、キャンペーンなどを確認しましょう。
手続きの方法は簡単で、新しいキャリアの契約申し込みとほぼ同時に今のキャリアを解約すればOKです。
以前は、解約を窓口で申し出ると様々な話法で説得されたというケースも多かったのですが、プラン乗り換えがこれだけ普及してくるともはやキャリア3社側でも無理に引き留めることも少なくなりました。
ただし格安SIMには以下のようなデメリットもあります。
- 回線速度が不安定になることがある
- 店舗窓口がない会社ではネットで全て手続きを行う
- 窓口手続きでも数時間以上かかる
- ネット経由だとスマホ本体が来るのに数日要することもある
- 最新の機種が選べない
格安SIMがおすすめできるのは、スマホでのネット使用がそれほど多くなく、端末へのこだわりが少ない人です。
解約時にかかる費用のワンポイントアドバイス
旧キャリアを解約するときにカギとなるのが違約金です。
これまで大手3社では期間を定めて契約を続ける代わりに、通常よりも通信料を引き下げた料金プランを提供してきました。
この期間は2年間のところが多く、いわゆる2年縛りと呼ばれてきたものです。
しかしこのシステムには問題点がありました。
- 2年が経過されると手続きをしない限り自動的に更新される
- 違約金なしに解約できるのが更新月の前後など条件があり、いつでも解約できるわけでない
ユーザーからはこの方法が非常に分かりにくいと不評で、そんな声を受けて大手3社では2019年9月よりこの違約金制度を9,500円から最低1,000円へと大幅に見直しました。
これによってキャリア変更はよりスムーズになり、金銭負担も少なくなったのは事実です。
ただし法改正以前に契約している場合で自動更新されていると、旧来の違約金額請求があるので注意しましょう。
他にも、キャリアを解約すると請求される手数料が数種類あります。
- 端末本体の残金(分割払いの場合)
- MNP転出料(電話番号の引継ぎ手数料、3,000円)
- SIMロック解除料(キャリアで使っていた端末を他社でも続ける場合、3,000円)
乗り換えする際には、10,000円以上の出費がある可能性も見込みながら検討しましょう。
今の会社での料金プラン見直し
どんなに安いプランがあっても忙しくて手続きが煩わしい、使い慣れポイントも貯まっているので今のキャリアで続けたいという考えの人も少なくありません。
その場合は現在のプランを隈なくチェックすること、特に以下の2つの動きは見逃せません。
- データ量
- 通話料
この部分は流動性があるので、スマホの使い方が変化したと感じたら見直してみましょう。
例えばスマホで新しいゲームアプリを始めると、データ量が以前よりも多くなります。
反対に電話をする機会が大幅に少なくなったので通話時間は減ったという例もよく聞きます。
データ量が増えたら単価が安いものにし、反対に減ったら容量を減らして基本料金を下げる、このように微調整していくと払いすぎの予防になります。
不要な有料オプションは削除
新料金プランを契約した際、条件として指定されたアプリをダウンロードさせられることがよくあります。
そのアプリの無料期間がもし過ぎていて、かつほとんど使用していない場合は迷わず解除しましょう。
有料アプリには主に以下のような内容があります。
- 動画サイト
- 楽曲提供サイト
- サポートサービス
- その他情報提供サイト
各サイトの月額は300円~500円くらいの価格帯ですが、中には製品サポートに関する大切なものもあるので、削除する際には注意しましょう。
スマホの使い方そのものを見直してみる
スマホで主に使うのがインターネットと通話です。
もし今後も使い続けるのであれば、通信料を適切に使い節約に繋がるように習慣付けましょう。
そのためには以下の方法がおすすめです。
ネット接続はWi-Fiを利用
ネット通信を利用する場合はWi-Fiが使えるところで行いましょう。
自宅にルーターを置く他、外出時は無料Wi-Fiが使えるスポット、またはポケットWi-Fiを持ち歩きましょう。
カフェやコンビニ、公共施設や駅などはWi-Fi使用可能なところも多くあります。
なお無料Wi-Fiはセキュリティの安全度が低いので、クレジットカードの決済などはしないように気を付けましょう。
通話は無料通話アプリを利用
通話する際は無料の通話アプリをぜひ利用しましょう。
LINEをはじめとした多くのSNSにはチャットや通話機能があり、よく利用されています。
また、個人情報が詰まった携帯電話番号を知らせなくてすむので、セキュリティーの面でも安心です。
インターネット料金の節約はプロバイダの乗り換えで
一般家庭でのインターネット利用料金月額は戸建で5,000円、マンションで4,000円程度が平均とされています。
この金額を節約する方法を知るために、まずインターネット利用にかかる各種費用の支払いのタイミングを把握しましょう。
契約した時、使用中に毎月払うもの、そして解約した時と3つのポイントがあります。
契約時に払うもの
インターネット利用を開始する時、最初に請求されるのは次の2種類の費用です。
- 工事費用
- 契約事務手数料(登録料、約3,000円)
このうち、契約事務手数料は手続きの翌月に一括で支払い、工事費用は契約期間中に分割して毎月支払います。
利用中に支払う料金の内訳
契約してから利用している期間中に毎月払っているものは、以下の4つの料金から成り立ちます。
- プロバイダ利用料
- 回線使用料
- 機器レンタル料(レンタルしている場合のみ)
- その他オプションサービス
この各費用をいかに今より少なくするかが節約のカギです。
インターネット供給会社では、プロバイダーが選べるところとあらかじめ決まっているサービスがあります。
プロバイダを選べる場合は、回線利用料にプロバイダ利用料が含まれている場合と別途支払っているケースがあります。
解約時
解約するときにかかる諸費用で代表的なものは次の2つです。
- 違約金
- 工事費用の残金
インターネット契約は2~3年の定期プランで、それを過ぎると自動更新される2年縛りが多くを占めています。
この期間内に解約するには違約金が必要になります。
また工事費用の分割分がある場合は、残りを一括して支払います。
プラン変更前に知っておきたい節約術
インターネットを新しい料金プランに切り替える前に、月額を少しでも抑えるチェック項目とその攻略法をお伝えします。
工事費を抑える
回線を開く時にかかる工事費用の相場は20,000円~40,000円程度で、これを2年(または3年)で割った分が通信料金内に上乗せされます。
しかしこれが無料になるチャンスがあります。
一つは一括で支払うことですが、それが難しい場合は工事費無料キャンペーンを行っているタイミングで申し込むのがおすすめです。
ただしそうした契約には期間が長い、違約金が高額、他の通信サービスも利用するなど条件が多数あります。
仮に30,000円の工事費用を24か月で分割した場合、月々かかるのは1,500円くらいです。
ここでもし、1,500円以上のオプションを付けてしまうと損をしてしまうので注意しましょう。
プロバイダ料金が安いところを選ぶ
インターネット利用には回線の他に接続するプロバイダの存在が必要、その料金が安いところを選ぶと月額を抑えられます。
プロバイダの料金相場は月500円~1500円程度なので、今契約しているところよりも低料金な会社に変えましょう。
なお、プロバイダ料金が込みの場合と別請求の場合があるので、内訳を見る時はその点も注意しながら比較しましょう。
機器レンタル料を計算する
インターネットを利用するのに必要な無線LANルーターは、レンタルまたは購入という方法があります。
レンタルしている場合は、この金額が毎月上乗せされていますがこれを期間中いくら支払うか、総額を出してみます。
たとえば毎月500円のレンタル料を期間中2年間払い続けると12,000円なので、もし12,000円より安いルーターを購入すればその方がお得です。
気になるWi-Fiルーターの相場は、安いものでは3,000円程度からあります。
購入するメリットは他にも、通信速度の速いものを選べるなど選択肢が広がる点も見逃せません。
オプションサービスの断捨離
契約時、回線使用料が安くなる条件として指定のオプションサービスに加入させられ、その無料期間を過ぎていつのまにか課金されていた例もあります。
そのサービスには主に以下のような種類があります。
- 光電話
- 光テレビ
- トラブルサポート
- セキュリティーサービス
- 端末保証サービス
これらのオプションであまり使っていないものがあれば解除するとその分が浮きます。
オプションサービスをフルにつけると2,000円以上余分にかかっているケースもあります。
スマホとセットプランも検討
スマホの料金とセットで契約することで通信費用を節約できるサービスもあります。
これを利用すると1人1,000円程度の節約も可能、家族でまとめて申し込むとさらにお得になることも期待できます。
ただしそのためにはスマホプランの見直しについても検討する作業が加わります。
割引内容や条件は各社によって異なり、また細かいので一つずつ確認しはっきりさせましょう。
違約金キャッシュバックがあれば利用する
前のプランを解約するときに違約金がどうしても発生してしまう場合、その分を新しい会社で補う乗り換えサービスを行う会社もあります。
これを利用するにあたっては、主に以下の情報が必要です。
- 前の会社での違約金支払いの証明
- 振込口座名義人
- 解約手続きをした日付
これらのうち1つが欠けると対象から外れる場合があるので注意しましょう。
月額1円プランのカラクリ
月額1円という驚くべき料金プランが一部の会社で提供されている場合があります。
なぜそれほどまでに低価格を実現できるのか、実は1円プランには以下のような共通点が見られます。
- キャッシュバック特典が付いている(平均30,000円~70,000円程度)
- 実際には毎月の通信料は支払う
- 年間トータルで支払う総額から割引額を指し引いたら実質0円近くになる
1円プランの仕組みはこのようになっているケースがほとんどで、実際に毎月1円しか払わなくていいというものとは限りません。
他にも、割引プランを利用するにあたって特定のサイト経由での申し込みが必須、指定のオプションをつけるなど条件を全てクリアする必要があります。
それでも、今のまま1年間続けるよりもずっとお得であれば、乗り換え検討の価値は十分あります。
固定電話はデジタル回線に切り換えてかけ方に工夫
スマートフォンの普及で使用頻度が減っている固定電話ですが、ネット環境の弱い地域に住んでいたり、年配者のいる家庭では今でも健在です。
固定電話には従来のNTTアナログ回線の他、デジタル回線のひかり電話など多くの会社が参入しています。
アナログからデジタルへの契約変更で節約
電話回線には大きく分けてアナログ回線とデジタル回線の2種に分類されます。
デジタル回線にはIP電話やひかり電話などが代表的ですが、それぞれ独自の料金プランを持っています。
気になる料金を比較してみました。
回線 | 基本料金 | 通話料(固定電話あて、3分間) | 通話料(携帯電話あて、1分間) |
---|---|---|---|
NTT回線(アナログ) | 1,450円 | 8~80円 | 20~40円 |
デジタル回線 | 500円 | 8円 | 16円 |
このように料金比較すると、デジタル回線が安いのは一目瞭然です。
さらに安いだけでなく、他にもメリットがあります。
- セキュリティが強い
- 音質が良い
使う分には従来のかけ方と特に変わらず、また電話番号もそのまま引き継げるのが多いため、今では固定電話を持つ人の多くがデジタル回線に切り換えています。
カットすると節約になるもの
固定電話を今後も使い続ける場合、今まで当たり前のようにやっていた次の3つのことを辞めてみると節約に繋がります。
郵送の請求書
紙の請求書を郵送すると、通信会社にとっては印刷費や送付のための費用がかかります。
そこで最近はオンライン請求書が勧められています。割引額は月100円です。
オプションサービス
ナンバーディスプレイやキャッチホンといった機能は固定電話にあると確かに便利です。
しかし今は連絡先を携帯の番号にしている人も多く、使うことがなければ外してしまいましょう。
各オプションの月額はそれぞれ300円です。
支払い方法をクレジットカード払いに
固定電話の支払い方法は銀行引き落とし、請求書払い、クレジットカード払いの3つです。
この中でクレジットカード払いに変えると、支払った通話料に応じてポイントが加算されます。
毎月払うものに少しでも還元があれば、年間累計にするとそれなりに大きく貯まります。
通信料の節約で注意したいこと
スマホの普及によって家計の多くを占めるようになった通信費はぜひとも節約したいところですが、その前に考えるべき注意点があります。
プラン乗り換えの条件は隈なくチェック
通信費の節約で最も効果があるのが料金プランの変更や乗り換えですが、この時に金額だけですぐ決めるのは待ちましょう。
インパクトのある広告にはたいてい理由があるもの、その恩恵を受けるためにどんな条件をクリアすべきかをきちんと吟味しなければなりません。
また似たようなプランの場合は複数で比較すると、自分により合ったものが見つけやすくなります。
月間でなく年間で考える
スマホやインターネットの料金プランの多くは2年または3年の定期が主流です。
そのため1年単位で月額が上がるような内容もあるので、目先の節約だけにこだわると後で請求書を見て驚いてしまいます。
1年目の月額、2年目の月額、更新のタイミングと、料金スケジュールを年間で見積もることが大切です。
オプションは無料期間内に解除する
通信費の料金プランを割安にするために、条件として有料オプションの契約を求めるのは多々あります。
オプションサービスの多くは無料期間があるのでそれを忘れないようにし、必要がないものは期間内に必ず解除しましょう。
なお無料期間設定は日数ではなく、契約翌月といった月単位であることがほとんどです。
1日でも過ぎると課金されてしまうので十分注意しましょう。
まとめ
通信費の節約は料金プランを安いものに変更することが確実です。
そのためには今の契約と新プランの料金を比較することが大切です。
さらに契約する時、利用中、解約する時にかかるお金のことも考えましょう。
多くの割引プランにはオプションの加入や細かい条件が設定され、それの全てを満たしてないと適用されない場合もあるので注意しましょう。
通信費用は努力次第で安くしやすいので、賢い使い方をして毎月の家計への圧迫を少なくしていきましょう。
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