買取店や下取り・リサイクルショップが行うべき集客方法についてまとめました。
店舗集客としてライバル店に勝つための集客方法の種類と特徴。
そしてインターネットを活用した方法についてもご紹介いたします。
集客を行う前に知っておくべきこと
買取を希望する方は「どんな人」か理解するところから始めた方が良いです。
もし業界内で比較して有り余る資金力があれば、宣伝費をたくさん書ければよいですが、
注意ポイント
多額の広告宣伝費をかけてペイできるのは業界で最大手だけ。
一般的な買取・リサイクルショップの場合は、いかに費用対効果の良い集客が出来るか?
集客は何事にも「誰に?」「何を伝える?」「何ができる?」が基本です。
事前にきちんと確認して集客対策をすることをお勧めします。
基本は高く買い取ってもらいたい
買い取ってもらいたい人の全員がそう思っているはずです。
買取金額が高ければ高いほど嬉しいのは当たり前。
では実際に他店よりも高く買い取っていけば良いのか?と言えばそれだけではありません。
そんなに単純ではないですし、どこよりも高く買取していくには利益率も下がるわけで根本に資本力がないと厳しいと思います。
でも金額以外の事も同時に求めている方がほとんど
買取査定額が高い方が良いですが、求めるのは金額だけではありません。
数ある中から店舗を選ぶ時には、見込み客は以下の事を考えていることを想定した方が良いです。
この店は信用できるか?
- お店そのものを信用しているか?
- 極端に言えば、騙されたりしないか?という部分から安心して買い取ってもらえるか?
- 個人情報はしっかり保護してもらえるか?
基本的に安心して買取できるのか?という部分ですね。
中にはこんな思いをしている可能性もあったりします。
- 今までに買取で嫌な思いをした経験がある
- 安く買いたたかれた経験もある
- 雑な対応をされた経験がある
- 買取までの工程が面倒だった
- 買取完了までに時間がかかり疲れて帰っていった
- 個人情報が漏洩されていた、勝手に使われていた
「店舗を探す=安心できる店舗を探す」というニーズがある事を覚えてく必要があります。
面倒ではないか?
スムーズに買取完了まで進められるかなどもポイントです。
必要書類を記入する他にも、面倒な手続きには何があるか?
買取希望する人の中には
「時間がない・忙しい・この後用事がある・面倒だと思っている方」も少なからずいらっしゃいます。
とりあえず査定額だけ知りたい
「売るかどうかの判断は買い取り額によって決めたい」と思っている方も少なくないはず。
金額が高かったら売りたいけど、安いなら売りたくないので、まずは査定額を知りたいというニーズです。
こんな事例も
査定額だけ知りたかったけど、いざお店にいったら買い取ってもらわなければいけない雰囲気になって査定額は不満だったが売ってしまったという出来事もあります。
集客は「対象となる方のイメージをしっかり想定して行う
過去の経験から「買取依頼をする行動に関して」不満を抱えながら問い合わせや電話をしている可能性もあります。
不満を理解する事。
そして把握することでスムーズに進めます。
- ターゲット層の確認
- ペルソナ設定
相手は人なのですから、希望や不満を理解した上で買取査定を進めましょう。
集客する範囲の選択をする
対象となる人のイメージが出来たら、次は範囲の選択です。
「誰でも」「何でも」ではだめな事がほとんどです。
老若男女誰でも対象にして通用するのは集客宣伝にお金をかけられる業界大手だけです。
ターゲットを決める
業界大手と同じことをやっていては、競合他社に埋もれてしまいます。
一般的な店舗はしっかりとターゲット設定をします。
地域やジャンル・特化内容の「範囲」を決める事が重要。
- 地域
- ジャンル
- 特化できる内容
他店舗とは違う部分=お客様が数ある店舗の中から、あなたのお店を選択する理由にもなります。
誰を集客するか?
これらの事をしっかり想定してから集客を行うと効果が倍増します。
逆に想定しないまま、買取店・リサイクルショップの集客を行っていても人の目にとまりません。
費用対効果の悪い結果になります。
では実際の集客内容について見ていきましょう。
一般的なエリア集客(オフライン集客)
従来のエリア集客方法には下記があります。
チラシ系
スタンダードなチラシやポスティングなどです。
通常は制作や配布を外部委託する事が多い項目です。
ポスティング・折り込みチラシ
一般的な集客方法の一つ。
継続的にチラシを配布していれば、買取店・リサイクルショップを覚えてもらえる可能性もあります。
ただし定期的・継続的にチラシを配ってこその効果です。
店舗オープンや買取強化キャンペーンに合わせたタイミング、そしてある程度資金力が必要です。
DM(ダイレクトメール)
チラシと同じく一般的な集客方法です。
買い取り成約のお礼、買取強化・中古品に関するキャンペーン案内、次回の利用時クーポンなどのお知らせなど。
新規獲得よりもリピーター向けに使われることが多いです。
もし資料を作る場合は、資料作成費が必要になり、あとは印刷費×郵送費がかかります。
掲載型
店舗前や周辺に店舗場所を知ってもらうための対策です。
看板・のぼり
店舗の前にのぼりを設置したり、周辺の人通りのある所に看板設置の依頼をする方法。
直接的な集客アップにはインターネットの台頭で費用対効果は下がってきています。
お店の場所をわかりやすく説明するため、周辺の住民の方へ店舗認知度を上げるために使われる事が多いです。
登録型
外部サービスに店舗情報を登録していく方法です。
ここからお問い合わせがくることもあります。
タウン誌
地域向けのタウン誌やフリーペーパーの広告掲載ですね。
受け取る側は無料、リスクなく受け取れるのがフリーペーパーです。
ターゲットになる客層とフリーペーパーの種類が一致すれば、一定の効果があるかもしれません。
ただ広告を出稿する場合は、ある程度の資金が必要です。
電話帳広告
特に買取・出張査定などで高齢者を中心に集客するときに使えます。
こちらもターゲット層を考えておけば、インターネットを使いこなせない客層に向けて設定しておく必要がありそうです。
シニア層向けに考えるとよいでしょう。
オフライン集客のメリットとデメリット
これらの従来の集客方法(オフライン)のメリットは配布や掲載に対し、反応が出やすい点です。
チラシ、ポスティングや雑誌掲載は「配布枚数や掲載期間が把握でき、費用対効果が解りやすい」です。
そして不特定に提供するので、想定外の人からのコンタクトがある時もあります。
しかしデメリットもあります。
それはインターネットの台頭です。
現在はネット中心の生活になり、そしてスマホ中心になっています。
注意ポイント
インターネットを使った集客の費用対効果が抜群に良く、ポスティングや雑誌広告を始めとした、集客の費用対効果はどんどん悪くなる一方です。
同じ金額を集客費用に、同じ集客に対する時間や労力を費やすならインターネットを活用した方法をお勧めします。
インターネット活用した集客
ここからはインターネット(オンライン)を使った集客に方法の種類と特徴についてご紹介していきます。
検索エンジン
グーグルやヤフー、一部bingも含めて検索エンジンで上位表示する対策です。
メリットとしては、ターゲットとなるキーワードで上位表示をすれば「勝手に向こうから見込み客からお問い合わせや買取査定依頼がくること」です。
SEO(検索エンジン最適化)
検索エンジンから集客する方法です。
ユーザーが検索窓にキーワードを打ち込んで、店舗や関連情報を探す方法です。
- 「OO(地域名)+リサイクルショップ」
- 「OO(地域名)+買取」
- 「OO(地域名)+OO(地域名)+リサイクルショップ
- 「OO(地域名)+OO(ブランド名)+買取」
ほんの一例ですが
地域をターゲットにして検索順位で上位表示すれば営業しなくてもホームページにアクセスしてきて、向こうから問い合わせがきます。
インターネットを使った集客のお勧めする方法の一つです。
MEO(マップエンジン最適化)
グーグルマップからの集客で、マップエンジン最適化と言います。
現在のインターネット利用はパソコンよりも圧倒的にスマホを使う事が多いです。
買取店やリサイクルショップに関する検索も約7~8割がスマホからです。
マップ検索
先程のようにスマホから店舗を探すときに通常の検索結果より、グーグルマップが上に表示されます。
しかも電話や問い合わせがしやすい検索結果のレイアウト。
買取店やリサイクルショップなどの実店舗には費用対効果の高いネット集客として注目されているんです。
また店舗集客とMEOの関係は下記ページに詳しく掲載しています。
→店舗集客とMEOは相性が良い?
ブログ運営
お店の様子や従業員情報やキャンペーン内容、また日々の営業の様子などをブログ更新していきます。
ユーザーにクリアな情報を届けられるため親近感や安心感が増し、問い合わせや査定依頼も増える効果があります。
特別な知識がなくても、ブログ開設すれば始められるのも良い点です。
SNS系
今はスタンダードになったSNS発信。
フォロワーを増やして有益な情報を発信出来るかがカギになります。
フェイスブック(Facebook)
店舗のフェイスブックページを作成する方法や
経営者や店長、従業員の個人アカウントで更新する方法があります。
フレンドになれば、お客様と直接やり取りできるのが良い点です。
しかも他のお客様が見たときにしっかり信頼関係が構築している店舗として、イメージアップにもなります。
またフェイスブック広告は費用対効果もよくインスタグラムと連結していれば、同時有料広告配信もできます。
ツイッター(Twitter)
フェイスブックと同じくツイッターからも情報発信ができます。
広告も同じく、年代や性別、地域、興味関心など設定できます。
不特定多数に拡散される利点
またフェイスブックと違うのはリツイート拡散といって、投稿した内容に共感を持ってもらえたらその人がツイート内容を拡散して、不特定多数の人に伝わっていくことです。
もしリツイートが増えていけば、威力は何倍、何十倍にも。
インスタグラム(Instagram)
現在、最も利用者が多く反応のよいSNSがインスタグラムです。
買取写真や店舗情報、おすすめ情報や写真・動画などを更新していけば、視覚から伝えられる情報として利用者の多いSNSですので反応は高いです。
買取やリサイクルショップ業界とも相性の良いのも特徴です。
ユーチューブ(YouTube)
そして近年、集客ツールとしてお勧めなのが動画配信です。
特にユーチューブは利用者もどんどん増えて、反応の良いツールです。
これから注目
スマホで簡単に観れますし、通信速度も速くなり現在の4Gから5Gになると、さらに動画が見やすい環境が整い利用者が多くなるのは間違いありません。
ホームページやブログと一緒で、一度動画を作成してしまえば継続的に動画を見る人が増えていきます。
店舗情報や買取商品、キャンペーン動画など方法はたくさんあります。
今後、注目されるネット集客方法です。
ライン査定(Line)
LINEも実はかなり使えます。
スマホから簡単にお店にアクセスできる利点もあり買い取ってほしい、
査定してほしいけど来店したり電話するのが面倒という方に対して
- 「LINEからも簡単査定できます」
- 「LINEのお問い合わせに対応します」
という案内をホームページから行う事で訪問者のハードルが下がり、お問い合わせや買取査定をしてきます。
LINE査定の大まかな手順
- お店のLINEアカウントに登録してもらう
- 買い取ってほしい写真を撮影してLINEから送ってもらう
- その写真から大まかな買取金額を提示する
LINE査定はこの方法で実際にLINEからコンタクトをしてくる人も多くお勧めな方法です。
そしてLINE登録者には、こちらからメルマガのように一斉配信できるのも良い点です。
広告系
チラシや雑誌広告と違うのは、しっかりターゲット層だけに広告配信できる点です。
年代や性別、地域、興味関心などセグメント分けした広告案内ができるのも良い点。
(ほとんどのネット媒体で可能です)
お勧めポイント
ターゲット層にあった人だけに表示できるのが、ネット広告の最大の利点です。
少ない費用で最大限の利益が取れますのでチラシや雑誌・看板掲載よりも圧倒的におすすめしています。
PPC(リスティング)
リスティングは検索エンジンの上部に、お金を払って広告掲載する事です。
代表的なのは、ヤフーとグーグルです。
チラシや雑誌などオフライン広告と違う点は
こちらが指定したキーワードでクリックした時だけお金を払う広告システムということです。
- キーワード指定
- 広告単価
- 予定予算
- 掲載期間(日時)
- 対象地域
などなど詳細に指定できるため、費用対効果の高い広告です。
キーワードごとの反応率や、アクセスデータなども把握できます。
ディスプレイ広告
同じくヤフー(YDN)、グーグル(GDN)と呼ばれるバナー広告の事です。
リスティング広告と同じく、ターゲットや費用も詳細設定できるのが良い点です。
- サイトを訪れた人にもう一度広告を表示させる=リターゲティング
- 特定のキーワードで検索したことのある潜在顧客に表示させる=サーチターゲティング
- 広告を掲載するかしないかを自分で選択できる=プレイスメントターゲティング
かなりターゲットユーザーを絞り込んで広告を出せるのも良い点です。
SNS広告
先程記述した、フェイスブック・インスタグラム・ツイッターの有料広告です。
各SNSより年代・性別・地域・興味関心のジャンルを設定して料金も決められます。
ポータルサイト登録
買取店やリサイクルショップもポータルサイトに登録するとメリットがあります。
ポータルサイトにアクセスした人からの集客方法もあります。
またリンクされるのでSEO的にも効果が期待できます。
ヤフーやタウンページなどの有名サイトから地域向けや買取やリサイクルショップ専門のポータルサイトまで。
無料から有料設定のサイトまで種類はさまざまです。
有料では運営サポートやアクセスアップ対策もあり、費用対効果があれば登録しておきたいですね。
まとめ
買取店やリサイクルショップはどんどん増えています。
近所にたくさんのライバル店がある中、大手企業の買取・リサイクル参入もあり大変な時代になったと思います。
競合店が多く新規顧客獲得に苦しむ店舗も少なくないと聞きます。
ネット集客は必須な時代に
その中で、しっかり集客対策を行っておかないと買取や販売数が落ち込み苦境に立たされる状況になることも。
ぱっと思いつくのがチラシや雑誌・看板掲載やDMなどですがネットの普及により費用対効果は悪くなる一方。
ぜひともインターネットを活用した集客を考えてみてはいかがでしょうか?