リサイクルショップや買取店の倒産が増えている?

リサイクルショップや買取店の倒産が増えている?


リサイクルショップや買取店の倒産件数が増えているニュースがありましたね。

中古買取やリサイクル業界の倒産動向の調査結果がちょっとした話題になっています。
 

帝国データバンク2018年の倒産動向調査

2018年の中古品販売業者の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は38件

2017年は30件だったため、過去最高を記録。

負債の金額ですが「5000万円未満」の金額で倒産する会社は30件中で29件。

全体の76.3%で、1000万円~5000万円までの規模の小さい会社が多くなっている。

これは負債額が1000万以上の業界では中規模レベルのショップ。
個人や家族単位でリサイクルショップや買取店を経営している事例は含まれていないと想定されます。

ですので家族経営や小規模企業も含めるとその数はもっと多いと思います。

ここではリサイクルショップや買取店の倒産や廃業についてスポットをあててみました。

買取店経営者の本音


当社は中古店やリサイクルショップのネット集客代行を行っています。
その際に店舗経営者さんと話を聞く事もあるんですが、業界は正直大変みたいです。

買取店の経営者と、以前にこんな話をしたことがあります。

みや
中古買取やリサイクルショップって、いかに買取できるかが大事なんですか?
そうなんです。買取が出来れば価格差を設定して売却しますので。
今は売る場所はネットもありますし。
いかに買い取れるかが重要です。
店舗経営者
みや
だったら、お店を構えて募集したら勝手にお客さんがやってくるイメージがあります。
結構、楽勝なイメージだったりする事はないんですか?
いえいえ、全然です。
実はライバル店ってめちゃくちゃ多いんですよ。
近所だけでもたくさんお店があるんです。
店舗経営者
みや
リサイクルショップや買取店ってそんなに多いんですか?
多いですよ。
店舗をどこかで構える事ができたらぶっちゃけ出来る事業ですから。
開業資金も店舗に関する費用ものがほとんど。
店舗経営者
みや
そうしたら後は何も必要なくても開業できる感じですか?
後は買取のノウハウだけ。
買取価格さえ調べることが出来たら、始められます。

規模が小さい場合は個人でも始められますしね。

最近は店舗を持たない出張買取を行うお店も増えて
店舗の営業範囲関係なく、お客を持っていく会社もあったりします。

店舗経営者
みや
大手のリサイクル業界に参入してきていますよね?
そうです。
少し前だとゲオさんとかブックオフさんとか。
最近だとメルカリやフリマアプリ系で売っちゃう人が多くなっています。
店舗経営者
みや
メルカリとかアプリ系ですか?
そうですね。
実際に私たちが買取する金額よりアプリは高く売れるのは事実です。
私たちは買取を仕事でやっています。
どうしても店舗や人件費、諸経費はかかるので価格差は正直出ます。
店舗経営者
みや
そうなると買取店は厳しい現状という事ですね
ただ買取や販売に関しては、
一切の手間はこちらで行いますし安心して取引させていただきます。
信頼と安心。
アプリのように手間を一切かけさせないのが私たちの使命ですので。
店舗経営者
みや
なるほど。さすがです。

という話をしたことがあります。
 

店舗の本音

ネットの時代になり、ヤクオフから始まりメルカリやフリマアプリ系の台頭に苦しむ店舗も多いです。

中古品売買がメルカリに代表されるフリマアプリに流れている事。
売却者と購入者の仲介を介さない、CtoCの直接取引ができるシステムに既存顧客が流れてしまっている事が背景にあります。

私自身もメルカリやジモティーなどのアプリを利用した経験があるが、確かに便利というイメージがあります。

利用者にとって、お金を取るか?時間や手間を省くか?

どちらを優先するか?

  • 高い金額を選ぶか
  • 安心や手間を選ぶか

その中で、高い金額に加えより便利になってきたフリマアプリの影響が強くなってきた印象です。

残された市場の中で2極化が進んでいる


中古品と取り扱うリユース市場自体は現在も成長し続けています。
最新ではリユース市場4000億円にも右肩上がりで成長しているにも関わらず、リサイクルショップや買取店の倒産が増えている現状。

実は以下の大手も売上もある時期を境に伸び悩んでいます。

  • セカンドストリート
  • ハードオフコーポレーション
  • トレジャー・ファクトリー
  • ブックオフコーポレーション
参考資料 週刊東洋経済(ビジネス)
 「メルカリに食われる」、リユース業界の悲鳴

2極化が進んでいく

ネットオークションやフリマアプリにユーザーが流れていくなか、残った市場を大手が独占していき、この業界は2極化していく事が想定されます。

ゲオ(セカンドストリート)とかブックオフコーポレーションなどの参入会社。
加えて元からリユース市場では知名度のある全国展開しているような有名企業がどんどん資本力を使い買取や販売を強化していく現状があります。

大手の2極化させていく市場拡大

  • 大手が買取ジャンルをどんどん増やしていく
  • 資金力を使いネット集客を強める
  • モバイル運営やアプリ開発を強める
  • 組織・人材育成の強化

どんどん対策を行っていく中で残された市場を獲得していき、中小の店舗はさらなる苦戦。
その傾向が、帝国データバンク調べのリサイクルショップ倒産件数として現れたのではないかと思います。

ネットオークションやフリマアプリといか戦うか?


中小のリサイクルショップや買取店はこれからどうやって戦っていけばよいのか?
まったく対策がない訳ではありません。

そして現在の状況でもしっかり集客や売上を伸ばしている店舗もございます
弊社でネット集客を請け負った買取店は、対策前より約2倍になっています。

  • 検索エンジンからの集客
  • グーグルマップからの集客
  • SNSの活用

そしてホームページ対策。

  • 売れるホームページに変身
  • マーケティング・コンセプト対策
  • SNSの活用

中小店舗でもしっかりとインターネット対策を行っていけば集客も売上も伸びていくのです。
 
インターネット集客の対策項目と方法については下記ページまとめました。

買取・リサイクルショップ集客方法

店舗の良さがある事を自分が理解をする


そして店舗型経営の強みをしっかり再認識しましょう。
自身の店舗の良さを再確認して提供していく事で、顧客を獲得していきましょう。

店舗の良さを提供していく

  • お店としての信頼
  • プロの査定で適正価格で買取を行う
  • 対人取引なので安心していただける
  • 買取や購入の手間が一切かからなく面倒がない
  • 決め細かいお客様対応
  • アプリを利用しない世代へのアプローチ

店舗が出来る事はまだまだたくさんあります。

そしてフリマアプリの影響があっても市場が2極化しても、その中でしっかりとニーズを生み出し、ユーザーを確保して売上を伸ばしている店舗もある事を知っておきましょう。

  • この記事を書いた人

宮武大輔

ウォーカーネット運営責任者。株式会社フルスペック代表取締役。2012年WEB集客・広告業で起業。複数メディアサイト運営&ウェブマーケティング&ネット集客の受注・コンサルティングを行う。愛犬家。さらに詳しいプロフィール→宮武の詳細プロフィール