MEO(エムイーオー)とはMap Engine Optimizationの頭文字をとった略称です。
和訳するとマップエンジン最適化。
- Map=マップ
- Engine=エンジン(検索)
- Optimization=オプティマイゼーション(最適化)
Googleが提供するグーグルマップの検索アルゴリズムに対する最適化するのがMEO対策です。
ローカルSEOとも呼ばれます。
また地域を対象としているので「ローカルSEO(Local Seo)」と言ったりします。
欧米ではローカルSEOの呼び方が主流になっていますね。
SEO(検索エンジン最適化)のグーグルマップ(地図)バージョンと置き換えると解りやすいと思います。
ではMEOについて詳しく見ていきましょう。
MEOはグーグルマップに表示される対策
MEOはグーグルの検索窓から「地域に関するキーワード」を検索したときに、検索結果としてグーグルマップに検索結果として会社やお店が一覧されます。
一般的な考え方としては下記のようなワードで検索すると、自然検索結果の上にグーグルマップが表示されます。
グーグルマップに表示される場合
「地域名+キーワード」「地域名+サービス名」
その際に大事なのは2つ。
- いろいろなキーワードで表示できるか?(いかに店舗や会社・個人ホームページの表示回数を多くできるか)
- 上位表示できるか?(検索順位を上げられるか)
よりたくさんの方にホームページを見てもらったり、お問い合わせを増やすための対策です。
現在はグーグルの検索エンジンのみ(グーグルマップ限定)
基本的にヤフーもグーグルアルゴリズムも採用していますが、グーグルマップは対象外です。
注意ポイント
ですのでヤフーで検索した場合は、グーグルマップは表示しません。
あくまでグーグルから検索した場合です。
ヤフーは独自のマップ検索があります。
たまに勘違いされる方がいらっしゃいますが、現時点(2022年12月現在)ではあくまでグーグルから検索した場合を基準にしています。
MEOを今すぐ対策する知っておきたいメリット
なぜ近年、MEOが注目されているのか?
それにはいくつかの理由が考えられます。
ヴェニスアップデートがMEO検索を可能にした?
ある検索アルゴリズムが「地域+キーワード」の精度を高め検索ニーズが高まりました。
それはヴェニスアップデートです。
地域が関係するキーワードで検索したときに、その地域によって検索結果が変わる。
地域キーワードが入った検索では、しっかりその地域にある店舗が表示されるものです。
基本的には「ローカル情報をより便利に」検索、結果として反映させるためのアップデートです。
ヴェニスアップデートの導入前のローカル検索結果
例えば渋谷でカレーを食べたくなってお店を探す際に「渋谷 カレーライス」で検索した場合。
昔は新宿以外のカレーライス店、また単にカレーライスの普通の情報ページが上位表示されていました。
本当の検索者のニーズ
やはりニーズとして「渋谷 カレーライス」で検索する人は「渋谷で美味しいカレーライスが食べれるお店」を探しているんです。
昔は検索アルゴリズム自体も精度が低く、このような現象がよく起きていました。
情報を検索するには良いけど、ローカル情報は一発では探せませんでした。
ヴェニスアップデートの導入後はどう変わったか?
しかし2014年のヴェニスアップデートにより、検索ニーズがかなりマッチしてきました。
例えば、札幌でキーワード検索した場合
「現在の位置情報を利用します。よろしいですか?」と表示がでます。
OKをクリックすると「自分が検索した場所」から近い店舗をピックアップしてくれます。
また静岡で検索した場合は、静岡のお店一覧が表示。
精度はさらに高くなってきました!
ハチ公前で検索すると、ハチ公前の近くにある店舗が表示。
というように同じ渋谷でも検索する場所によって、検索した場所により近い店舗が表示されます。
都市部では半径数百メートルから数キロメートルという制度です。
単に渋谷全体のお店のランダム表示ではありません。
きちんと「調べた場所」を読みとり、そこから近い場所から表示してくれる優れものです。
もう地名ワードを入れなくても検索した場所の近くの情報がでます
さらに凄いのがスマホで検索した場合、地域名を入れなくても検索した場所に近い店舗が表示されます。
「歯医者」とだけ検索した場合。
札幌で検索した場合、札幌のキーワードがなくても「札幌市内の歯科」がずらっと出ます。
ココがポイント
歯医者だけで検索した場所の位置情報を読み取り、検索した場所から近い歯科が表示されるのが、ヴェニスアップデートの凄いところでMEOが注目されている原因の一つです。
グーグルはローカル検索を重視
グーグルはグーグルマップに力を入れているように思えます。
テレビCMでは数人の若者や家族がお店や場所を探すときにグーグルを使って探すCMがあります。
ローカル検索に関するCMは、昔からありますが最近は多くなってきましたよね。
スマホとMEOの相性が良い。
同時にパソコンではなくスマホからアクセスしてもらう事を想定しています。
「生活の中心はパソコンではなくスマホです。」と言っているようなものです。
すでにユーザーはPCよりもスマホを閲覧する割合が増えているのが事実です。
ジャンルにもよりますが、アクセスする人の8割がスマホから。
というのは既に当たり前の時代です。
テレビCMでも外出先からお店や場所を検索している作りでも解ります。
情報掲載の内容やお問い合わせの電話のかけやすさ。
マップの表示やストリートビューまでスマホ閲覧を基準に作られていて当然。
グーグルもMEOはスマホ基準で考えています。
今やパソコンよりもスマホで検索しているCMがほとんどです。
ホームページもモバイルファーストの時代
ホームページのレイアウトも検索エンジンのモバイルフレンドリー対策が必須です。
モバイルバフレンドリーとは?
「スマホ対応していますか?」
「スマホで見た場合でも見にくくないですか?」使い勝手は問題ないですか?という内容です。
2015年よりモバイルフレンドリーアップデートが開始され、スマホ対応していないサイトは評価が著しく下がり順位が落ちています。
グーグルもスマホ中心としたモバイルファーストインデックスを公式アナウンスも正式公開しています。
ウェブマスター向け公式ブログ「モバイル ファースト インデックスを開始します」
グーグルビジネスプロフィールの存在
グーグルはビジネスアカウントを無料発行しています。
その名の通り、法人や個人のビジネス向けとして登録すると集客に役立ちます。
グーグルビジネスプロフィールの登録に関しては別ページで説明しましたので参照ください。
グーグルビジネスプロフィールの登録方法の手順
実際に登録すると、頻繁にアクセスの状況やデータ報告が多いと感じています。
- 今月のアクセス数・閲覧数や電話をかけた回数」
- 「投稿した写真の中で注目されている写真」
- 「評価されている投稿」
こんな感じで、投稿に対する反応や数値データを教えてくれます。
無料で全て対応してくれる所から、いかに使ってもらうか?というグーグルの積極性が垣間見られます。
すべての企業にグーグルビジネスプロフィールを使って欲しいとも思います。
またグーグルビジネスプロフィールもFacebook広告やその他、有料広告を見かける機会が増えてきたと思います。
FacebookやTwitterでも広告が出ていますよね。↓
※実際のSNSで配信されている広告キャプチャです。
ローカルガイドの存在も大きい
グーグルマップはそれぞれの会社や店舗・サービスなどにグーグルアカウントを持っていれば口コミや感想を書くことが出来ます。
写真や口コミ・感想の投稿などグーグルがローカルガイドというものを作りました。
要するに信用できる口コミや感想をグーグルが共有し「コミュニティ化」していくのですね。
真剣にグーグルが力を入れて、一つの世界を作ろうとしています
グーグルマップが、食べログなどの大手口コミサイトにとってかわる存在になる可能性は低くありません。
ローカルガイドになると口コミや写真をアップすればポイントがたまっていく仕組み。
一般検索(SEO)より「上」に出る仕組み
実際にグーグルで地域名+キーワード、地域名+サービス名で検索すると解るのですが、自然検索よりグーグルマップが上部に表示される。という点。
「地域名+キーワード」のSERP(サープ)のキャプチャ画像
SERP(サープ)は Search Engine Result Pageの略語です。SERPs(サープス)とも言われます。
SEO対策で1位になったサイトより、MEO対策されたサイト(アカウント)の方が目立つ。
当然、双方の長所や属性も関係するので一概には言えませんが、こんな構図が浮かび上がります。
ココがポイント
MEO(マップエンジン最適化)≫ SEO(検索エンジン最適化)
上位3件に掲載すれば利益大
実際に検索すると解りますが、各キーワードで最初に表示される(ファーストビュー)数は「3件」
1位から3位までに表示されると、かなりのアクセスが見込めます。
ファーストビューに表示されるか否かは大きな違いがありますので。
アクセスアップ=売上アップですね。
逆に言うと、この3枠に狙ったキーワードでいかに入るかがMEO対策の肝になります。
SEOと関連している
MEOで上位表示しているサイトの特徴として、やはり同じキーワードでSEO上位表示しているサイトが多い印象があります。
※海外でMEOを研究している有名な会社の資料では、SEO上位表示される会社もMEOの上位表示基準に関わっているとデータがありました。
個人的には一昔前のSEO(検索エンジン最適化)とかぶる印象もあります。
ですのでブラックMEO対策も事実として存在します。良いか悪いかは別問題です。
MEO検索は電話やお問い合わせしやすいシステム
グーグルマップに検索表示が出る場合、店舗や会社、サービスをその場で探している人がほとんど。
目的かはっきりしているので、検索結果からそのまま問い合わせや電話をする確率は高いです。
検索結果はマップの表示やワンクリックで電話発信できる仕組みになっている部分も特徴です。
またGoogleストリートビューでさまざまな角度から店舗を見せる事ができますし、写真やテキストを投稿できる機能があるので、直接、検索者に発信出来る部分もおすすめです。
顕在顧客が多いのも特徴です。
MEO対策を真剣に行っているライバルが少ないです
MEO対策をしっかり行っている所は見る限り少ないです。
ですのでSEOより難易度は低いです。
競合が少ない現在、今がチャンスと言えるでしょう。
有料広告よりパフォーマンスは良い
代表的な有料広告はヤフーやグーグルのリスティング広告。
広告出稿の審査が厳しくなってきて、なおかつ入札単価も高くなっています。
やはり有名な有料広告のため、知名度と比例して入札単価も基本的に高い。
費用対効果が良い
MEO対策はライバルが少ない=少ない費用と労力で高い効果が得られるため費用対効果は抜群です。
どんな人がMEO対策をした方が良い?
では実際にMEOを使った方が良い人についてご紹介します。
地域から集客する会社・お店・個人
MEOはローカルSEOと言われるように地域属性が関わってきます。
詳しく記事にしましたので、興味のある方は。
→店舗集客とMEO対策の関係性
会社やお店やサービスも、基本的に地元の人に見てもらいたいためのマップ検索エンジンです。
- もし来客・来店が対象の方
- 地元や特定の地域でビジネスを行っている方
- また依頼を受けるタイプのビジネスを行っている方
そういう方はライバルが少ないうちにMEO対策を行っておくと良いです。
ただ地域ビジネスに関係ない会社でも知っておいた方が良い
地域集客が対象ではない方もMEOは知っておくべき。
それはグーグルアカウントを持っている人は口コミ出来る仕組みだからです。
レビュー機能があり口コミや評判がのってしまいます。
地域向けのビジネスではなくても、口コミ内容は関係なく全員閲覧できます。
- 求人募集するときも、応募者がマップ検索エンジンから情報を閲覧する可能性
- 取引のある会社や提携会社が閲覧する可能性
- 会社やサービスの評判を調べる時に閲覧する可能性
ですのでMEOに関しては地域集客に関係ない人でも覚えておいた方が良いでしょう。
MEOとは何か?最終まとめ
MEOとはGoogle提供のグーグルマップの検索アルゴリズムの最適化です。
いまにグーグルマップ検索にホームページを表示させてアクセスを集める事ができるか?
その対策を行っていく事がMEOです。
またMEOについて利用した方が良いメリットについてご紹介しました。
まとめると以下のメリットがあります。
- グーグルはローカルエンジン検索を重視
- スマホとMEOの相性が良い
- グーグルビジネスプロフィールの存在
- 一般検索(SEO)より「上」に出る仕組み
- 上位3件に掲載すれば利益大
- SEOと関連している
- MEO検索は電話やお問い合わせしやすい構造
- ライバルが少ないです
- 有料広告よりパフォーマンスは良い
現在は完全にスマホの時代ですし、MEOのニーズはどんどん高くなるのは間違いないです。
グーグルマップは今後もどんどん進化していきますし、参入者もどんどん増えていくでしょう。
今のうちにMEO対策をする事をおすすめします。