エイジングフィルターとは、ドメイン取得してウェブサイト公開してからの最初の数か月間は、検索エンジンに上位表示されないフィルターが存在する現象です。
最初の数か月はどんなに良い記事コンテンツを継続的に更新していても、検索エンジンからアクセス数がほとんどありません。
期間は諸説あります
私たち検索エンジンを利用する人の推察や統計のもと言われている事で、ジャンルやサイト更新頻度などで期間は個人差がありますが、一般的には約2か月弱から3か月、長くて半年など諸説あります。
↑ちなみにグーグルではエイジングフィルターがあるなどを公表している訳ではありません。
例えばこのページ→ 店舗集客とMEO対策
※クリックするとページが閲覧できます。
ページを公開してから上位表示するまでに半年間以上かかりました。
※写真掲載日時の順位です。
コンテンツページをアップロード・内部リンクを入れても、40~90番台をうろうろ。
半年ほど経過していきなり20番台に上昇して、1週間ほど経過してさらに上昇・3位に。
※この期間はリライトせず・追加リンク入れず。
最初の数か月は正当な評価がされない?
コンテンツの質や知名度も関係なく、SNSから相当アクセスを流してもフィルターがある時期は、検索エンジンに正当な評価がされていない事が多いです。
- 公開したページの順位が上がりかけた時にガツンと下降して原因が解らず落ち込む事
- 最初の1~2か月頑張ってページを増やしていくけど、全く順位が上がらなくてやる気が完全に消失
- サイトを作ってアップロードしたけど小さなキーワードも全くヒットせず
それではエイジングフィルターの仕組みや検索エンジンとの関係について詳しく解説していきます。
エイジングフィルターの仕組み
グーグルのアルゴリズムはエイジングフィルターやグーグルハネムーンなど幾つか、新規サイトに対して通常のSEO評価がされていない時期があります。
なぜ「検索エンジンにエイジングフィルターがあるのか?」をまず認識しておいた方が良いと思います。
なぜフィルターがあるのか?
検索エンジンの至上目的
検索エンジンの目的は検索キーワードに対して、有益な情報が書いているページを上位表示させユーザーを満足させる事です。
有益なページを上位表示させるためには「どうやって有益な情報が書いているページを判別するのか?」という調査をアルゴリズムはしなければいけません。
本当のサイト・ページの正当な評価にはある程度の時間が必要という訳です。
200以上の項目があると言われる検索アルゴリズムから自動的に順位付けを行っていきます。
サイト(ドメイン)の信用性も関わっています
悪質なスパムサイトやページではグーグル側も困ります。
またツールで量産、コピー文章、反社会的な組織運営、グーグルの規定違反などは一定の期間の観察が必要です。
またユーザーのアクションも評価に含まれ、離脱率や直帰率、滞在時間などのデータは一定期間必要です。
サイトのコンテンツ内容の質とは別の部分で、複合的な数値データは正当に評価できる期間が必要になります。
グーグルハネムーンとの関係も噂されている
グーグルハネムーンは新規でサイトがインデックスされた際に、アルゴリズムで「このサイトがどこまで人気や需要が生まれるサイトなのか?」というのを確認するために、一時期、意図的に順位を上げてアクセスデータを取り調査すると言われています。
アクセスデータの取得が目的
その時の離脱率や滞在時間などのユーザーのアクセス状況を観察し、ある程度取得データからの判別しながら、その後の順位に影響される噂はあります。
先ほどの正しいデータ取得期間と一緒で、この意図的なグーグルハネムーンの時期が終了した後に、正当な評価に切り替わっていく工程がエイジングフィルターとも言われます。
無料ブログは変わるのか?
独自ドメインのサイトにはエイジングフィルターがありますが、無料ブログの場合はどう思いますか?
無料ブログの場合
無料ブログは運営するドメインを運営会社のドメインの一部を借りて運営します。
運営会社のドメインは既に公開してから年月が経ち、さまざまな方が運営しているドメインです。
ですので独自ドメイン運営よりエイジングフィルターが少ないのが無料ブログを利用するメリットです。
自社運営のサブドメイン・サブディレクトリドメインも一緒
同じく独自ドメインをすでに運営している中で、サブドメイン・サブディレクトリで新しくサイトやブログを別展開する時も一緒の理論です。
しかしエイジングフィルターが全くない訳ではありません。
コンテンツの質や投稿頻度、キーワード選定にも関係する部分ですが、新規ブログ運営を始めて最初の数か月はやはり順位は上がりにくいです。
何もコンテンツを更新しないでアクセスがすぐに集まる訳ではありません。
エイジングフィルターの確認方法
GRCなどのアクセス解析を使い、毎日順位チェックを行っていくほかありません。
グーグルに質問や申請などする事はないです。
あとはアナリティクスやサーチコンソールなどでサイトデータチェックを行いながら、サイトやブログの運営を行っていく事です。
基本的には順位やアクセス状況をチェックする事です。
あとはペナルティを受けているかだけの確認です。
サーチコンソールに警告メッセージがきたり、URLを検索しても検索結果に出ないインデックスエラーは別です。
インデックスされていない場合は、エイジングフィルターではなく意図的なグーグルからのペナルティです。
その場合はグーグルアルゴリズム規定に違反しないように修正・対策が必要です。
インデックスされている場合は違う
しかしインデックスされている場合は、グーグルのペナルティではないです。
検索エンジンの仕組みとして新規サイトは数か月間、全く想定の順位になっていないだけのエイジングフィルターでしょう。
エイジングフィルター解除方法・対策
その中で考えられる対策としては以下の通りです。
定期的にページ更新していく
順位がまったく上がらないとモチベーションが下がり、更新を辞めて運営を放置するとエイジングフィルター期間が終了しても順位は上がっていきません。
基本は「質の良いコンテンツを継続的に更新」「良質な被リンクをもらう」ことがSEO対策の根幹です。
この2つを地道に行う事が最大の近道になりますので、地道に運営を継続しましょう。
こちらに詳しく解説
よくある勘違い
新規ドメインを取得してエイジングフィルターがある3か月間放置してからスタートというのはダメです。
たまに「じゃあエイジングフィルターの期間、ドメイン公開して半年間放置してから運営を始めればいいんじゃない?」という意見があります。
グーグルから高評価を受けるサイトコンテンツでなければ意味がない
エイジングフィルターが外れる正当な評価をもらえる時期に、ある程度の評価の良いサイトを構築されている事がサイトやブログ運営の成功に大きく関わります。
6か月間経過したときに、まったくサイトが更新されていなかったら、単なるコンテンツ部分での低評価をうけ順位が上がらない現象を生むだけです。
アクセスを検索エンジン以外から増やしていく
直接的な解決法ではないのですが、検索エンジン以外からのエイジングフィルター期間のアクセスアップ対策です。
検索エンジン以外からの代表的なアクセス誘導には以下があります。
- SNS(Twitter、Instagram、Facebookなど)
- 配信系(メールマガジン,LINE@など)
- 登録系(ブックマーク・ポータルサイト登録)
- 有料広告(ヤフー・グーグル系や各SNSなど有料広告)
特にTwitterやはてなブックマーク系の拡散が期待される媒体でバズると、一気にアクセス数が増えドメインやサイトの評価が上がっていき、良い方向に進む可能性があります。
オールドドメインを使う
SEO対策の為に、新規にドメインを取得する訳ではなく、オールドドメインを使ってサイト運営する対策。
利用にはメリットデメリットがあり「ブラック」と呼ばれる方法で賛否両論あります。
エイジングフィルター期間がなくなる?
その中のオールドドメインの利点の一つとして、取得されてから他人が一定期間運営しているという履歴が残り、運用歴を引き継いでいくのでエイジングフィルターがかからないという現象が起こる事があります。
運用歴や被リンクなどの、前運営者の履歴を引き継ぎされるので、エイジングフィルター対策にオールドドメインを使う場合も。
まとめ エイジングフィルターを気にしない継続的な運営を行いましょう
エイジングフィルターの仕組みや考えられる対策などをお伝えしてきましたが、あまり気にしない事です。
誰にも起こる出来事!
自分の力で解除出来る事はなく、新規ドメインでのサイト運営ではだれもが通る道です。
皆さん例外なくエイジングフィルター期間を乗り越えてサイト・ブログ運営をしているんです。
大事なのはフィルターが外れた後からの検索エンジンからの評価。
我慢できずに諦めないこと。この時期をクリアした人が検索エンジンからアクセスを集められます。
基本的なドメインパワーを強くすることを第一に考えましょう!
エイジングフィルター期間を乗り越えて、順位があがりアクセスが一気に増える喜びを夢見て進めましょう。
長期的にドメインパワーを上げていく方法