更新頻度とページそのもののSEO評価とは別です。
ページの更新頻度が高い方が順位はあがる?または更新しないと順位は下がる?とよく議論されます。
更新頻度が高いから、そのまま検索順位が決定する訳ではない。
何でもいいから毎日更新さえしておけばよい訳ではないです。
基本的にはページ単位の評価、その評価を軸にしたサイト全体の評価で検索順位は変わっていきます。
ページ更新頻度はたくさんのサイト評価の一つであり絶対事項でない事を前提とした方が良いです。
やっぱり質が悪いといずれ下がる
極端に言えばコピーペーストにような記事を毎日更新していっても、途中で検索アルゴリズムがそれぞれのページを正当評価した途端、一気にページ評価が下がり順位が大幅下落します。
たくさんの人が「量より質が大事」というウェブサイト運営ですが、それでもサイト更新頻度は無視してはいけません。
実際にサイト設計もカニバリ(重複コンテンツ)も無視したページが上位表示しているのもサイト更新頻度に関わっているのも事実。
毎日更新しているだけの何もかもSEOを無視しながらも、数年間ずっと右肩上がりなサイトも知っています。
更新頻度が高いサイトは実際にどうなのか?
単純にSEO効果ではなく、客観的に更新頻度の高いサイトに起こる影響は以下の通りです。
更新頻度の高いサイトに起こる現象
- 検索クローラーの巡回頻度が増える
- ページを増やす事で内部リンクが増えていく
- 最新情報・正しい情報の掲載比率が多いサイトになっていく
- しっかりサイト運営がされていると認識される
ここでは新規ページの追加や既存ページの加筆修正(リライト)の両方をテーマに考えていきます。
更新頻度が高いサイトに起こるメリット
では更新頻度が高いサイトの場合、どうなっていくのか?
一つずつ詳しく解説していきます。
検索クローラーの巡回頻度が増える
インデックス登録とコンテンツ質の評価が違うということは、Google公式でも公表されています。
検索クローラーの役割は、新しいサイトをインデックス登録することです。
ページの更新頻度が高いと、特に継続的に更新していくサイトやブログにはクローラーが頻繁に訪れます。
サイトやブログを立ち上げて期間が浅い時期は、なかなかクローラーが来てくれず、こちらからFetch as Googleを利用してクローラー巡回をリクエストする事もあります。
Google公式「Fetch as Googleページ」
https://support.google.com/webmasters/answer/6066468?hl=ja
またサイトマップの設置によりクロールしてくれる対策も平行して行うと良いでしょう。
ページを増やす事では内部リンクが増えていく
ページ数を増やしていくと、それだけ内部リンクが増えていきます。
トップページへの内部リンクは増えて、さらに人為的に内的SEO対策で、サイト内リンクを上手に扱いながらページを更新する事によって被リンクが増えていく構造ができます。
内部リンクもリンクです
リンク数、アンカーテキスト、時間軸などの評価は一緒です。
更新頻度を高めながら、サイト内リンクビルディングで順位が上がりやすい仕組みは構築されていきます。
最新情報と更新との関係
クローラーがなぜ巡回をしているか?
最新情報を常に検索エンジンで把握しておきたいからです。
話題のトレンドや新しい情報はもちろん、時系列に関係ない情報でも該当します。
更新頻度の低いサイトの寿命が短いのは、その時代にあったユーザーが求めている情報と少しずつすれていくからです。
例え、時系列が関係ない普遍的な情報も、定義や内容は少しずつ変わっていく事が多いです。
古くなったページは基本的に上位表示されにくくなります。
- 検索アルゴリズムによるメインターゲットキーワードとのずれ
- 情報そのものが変わっていく(正しい情報ではなくなる)
- ユーザーが求めている情報ではなくなる
- ライバルサイトの台頭
ですのでサイト内(ドメイン)の中で更新頻度が低いと、全体的な古い情報が多いサイト(新しい情報が少ないサイト)と判断されがちです。
新規ページの更新や既存ページのリライト更新の頻度の高いサイトは、検索エンジンの評価も高いと言われる所以。
特に新規ページの更新が頻繁だと、インデックスされた時の最新情報が頻繁に追加されている認識になります。
※仮に古い情報ばっかりの場合は、ページ単位の直帰・離脱・閲覧時間などの通常の検索アルゴリズムで評価されていきます)
運営がきちんと活動している認識
基本的に更新頻度が高いサイト(ブログ)は、きちんとサイトを管理している部分です。
逆に言うと放置されていないサイト。
ページを増やしたり、リライトも含めメンテナンスしているサイトはページ情報も管理されているだろう。という単純な理屈もあります。
検索クローラーが巡回していく中で、新しいページもない既存ページも更新されていない状態が続くのは好ましくありません。
ページ更新頻度に関するよくある疑問
では実際にページを更新する事を行っていこう!
その際によくある疑問についてピックアップしてみました。
新規ページの文字数
検索ニースに対して満足できるコンテンツが掲載されているか?が基準です。
どうやって1年の日数は決まっていったか?外国の場合はどうか?西暦何年から始まったのか?など付属説明を掲載しなくても成立します。
※余計なコンテンツになるので、そういう場合はターゲットキーワードを変えていく必要がありますよね。
もちろん一般の検索キーワードに対して、ある程度の情報量が必要な場合が多いので、西暦の事例は極端ですが、ユーザー満足からの視点で考えて文字数は良いです。
文字数とページの質は必ず一致ではない事は認識して更新していきましょう。
既存ページの更新は「どこまでが範囲?」
例えば、画像を張り替えた、誤字を直した、1行だけ追加したなどのメンテナンスだけの場合は、更新と認識されないような印象です。
昔はページ情報を何も変えずに、何も変更していないデータファイルだけ毎日上書きアップロードしていくと、「毎日更新している」と検索エンジンに認識してもらう裏技もありましたが、今はNG。
不自然なブラック系は辞めましょう。
やはり古い情報の削除、小見出し単位の文章追加、ターゲットキーワード(テーマ)に沿った構成の見直しと修正など、ある程度の再構成が範囲と考えます。
おすすめの更新頻度
検索エンジン的には毎日が良いです。そして毎日の本数も多ければ多いほど良いです。
「何日以上だったら大丈夫」というセーフラインやデットラインの観点はないです。
自分で書けなければ、組織化・外部委託していく事に解決していきます。
- インデックス登録比率
- 内部リンクビルディング
- サイト全体のトラフィック増
企業がきちんと資金を投入して、メディア運営を行っているサイトは兎にも角にも更新頻度を高める事を意識しています。
ただページそのものの質を確保しながら進める事。
そしてきちんとアクセスされる事。
アクセスされないページを増やしても意味がありません。
変な勘違いはしないようにしてください。
「そしてウェブサイトが質が高いページが多い事が基本です」
しっかりとページを更新していく中で、アクセスされる対策も一緒に考えていく必要があります。
まとめ 更新頻度が高い方が何かとSEOの評価が良くなる要素が作れる
そこにはターゲットキーワードの土俵が関わってきます。
どのキーワードで戦っているか?が大事で、サイト設計やドメイン・運営者の強さやリンクなど検索順位の要素はたくさんあります。
更新頻度とは関係ない違う要素で上位表示しているだけです。
ページ更新頻度が直接的に絶対的な順位の変動には影響しません。
しかしサイトの評価を上げて順位があがる「要素」を作り出します。
- 検索クローラーの巡回頻度が増えます
- 内部リンクが増えていき、SEO対策がしやすくなる
- 最新情報・正しい情報の掲載比率の多いサイトになっていく
- サイト運営がしっかりされていると認識される
そしてなるべくならば更新頻度は高い方が良いです。
直接は関係ないが、サイトの評価を高める要素がいくつもあるのが更新頻度です。
「量より質が大事」ではなく「量も質も大事です」
「0か100か思考」ではなくページ更新頻度は一つの要素、SEOは統合的に対策していきましょう。