楽天経済圏の中でも生活に欠かせない電気小売事業を行っているのが「楽天でんき」です。
出典:楽天でんき
大手電力会社、あるいは新電力会社から楽天でんきに切り替えることでメリットがある一方で、いくつか注意したいポイントもあります。
楽天でんきについて
- 楽天でんきは楽天エナジーが提供する電気供給サービス
- サービス対象エリアはほぼ全国各地を網羅(一部対象外エリアもあり)
- 契約期間の縛りがないのでいつでも解約金なしで利用可能
- 楽天でんきには基本料金がないが従量料金が高め
- オール電化向けのプランがないので注意が必要
- 普段の電力使用量によってお得になる人もいれば逆に損になる人もいる
- 楽天でんきSPU付与は対象外に
- 楽天カード払い、楽天ガスとの併用などで還元率はさらにアップ
- 加入申し込みはネットで簡単に完結する
楽天でんきを検討するにあたって知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
楽天でんきの基本情報
楽天でんきはグループ会社である楽天エナジーがサービスを展開しています。
これまでは電気の小売は大手電力会社による独占事業でした。
2016年に電力自由化が開始されたことを受け、従来の大手会社以外の電力会社と契約する選択肢が消費者には与えられたわけです。
とはいえ、新電力会社からの電力供給は不安定といったイメージもいまだに強くあります。
楽天でんきなどの新電力会社が担当しているのは、あくまでも電気の小売部分のみです。
送配電に関しては地域の電力会社が担っており、この点は従来となんら変わりません。
よって安定した電力供給が可能ですが、多数の電気小売事業が参戦している分野で、会社ごとに独自の特色が強いです。
楽天でんきの基本情報や特徴について見ていきましょう。
楽天グループが運営している個人向け電気供給サービス
楽天でんきを運営している楽天エナジーは、電力自由化以降まちでんきと言う転圧電力サービスを元々展開していました。
まちでんきは2019年にサービスを終了し、現在の楽天でんきに移行しています。
これまでのサービスよりもさらに提供エリアや内容を充実させてできたのが、楽天でんきです。
楽天でんきは個人向けの電気供給サービスをおこなっているため、事業者だけでなく一般家庭でも使用可能です。
また賃貸にお住まいの方でも楽天でんきを利用することができます。
ただし電気を個人で契約しておらず、管理会社などが契約している場合は申し込みできません。
供給エリアについて
楽天でんきの供給エリアは次のとおりです。
- 北海道電力エリア
- 東北電力エリア
- 東京電力エリア
- 中部電力エリア
- 北陸電力エリア
- 関西電力エリア
- 中国電力エリア
- 四国電力エリア
- 九州電力エリア
- 沖縄電力エリア
ただし離島や一部地域に関しては、対象エリアでも利用できません。
楽天でんきはほぼ全国全てを網羅しています。
新電力会社には一部エリアのみを対象としているところも多いですから、供給エリアが全国というのは楽天でんきの良さでしょう。
支払い方法は?
楽天でんきのお支払い方法は、クレジットカードのみ。
大手電力会社なら口座振替なども利用できますが、楽天でんきはクレジットカード払いのみです。
もしくはポイントを使ってのお支払いならできます。
クレジットカードは楽天カード以外でも利用可です。
以下のブランドであれば、カード会社は問いません。
- Visa
- MasterCard
- JCB
- DinersClub
- AmericanExpress
ただし、楽天でんきにするのであれば、楽天カードでのお支払いが最もおすすすめです。
理由は後述しますが、ポイント還元の恩恵を最大限受けるためには、楽天カード払いが必須事項だからです。
解約金なしで利用可能
楽天でんきを止めて、他の電力会社へと乗り換えた場合の解約金は特にありません。
最低利用日数なども決められていないことから、いつでも自由に解約できます。
この点に関しては、他の新電力会社も解約金がかからないことが多いですが、一部の新電力会社では解約金が発生するところもあります。
たとえば2年契約などの縛りがある代わりに電気料金が安くなるプランに加入しているような場合ですと、解約時に違約金を請求されます。
楽天でんきの料金体系は、このような期間縛りはないですから、解約における制限は設けられていません。
日々の使用量を確認できるマイページあり
楽天でんきの特徴として、日々の使用量を確認できるマイページが設けられています。
マイページにアクセスすることで、電気の利用具合を自身でチェック可能です。
お手持ちのスマホやパソコンなど、ネット上からアクセスできます。
楽天でんきのマイページは30分単位での更新となりますので、ほぼリアルタイムの情報を掴めるのが優れているところ。
単純に使用量が数値化されるだけではなく、グラフ化されていますので、どの程度電気を利用しているのか感覚的に捉えることができます。
こまめにチェックすれば、電気代の節約に繋がりそうです。
他にもマイページでは毎月のお支払い金額や保有楽天ポイント数などの確認もおこなえます。
利用にあたりメーターはスマートメーターに切り替わる
このようなほぼリアルタイムでの電力使用量を追えるようになる背景として、楽天でんきにするとスマートメーターへと切り替わることがあげられます。
スマートメーターは従来の大手電力会社が用いているメーターと異なり、通信回線から直接データを電力会社に送信できる仕様となっています。
これまでのメーターですと検針員が使用量を確認して、そのデータを電力会社に送るという流れでしたが、スマートメーターですと自動化されているわけです。
よって毎月の検針が不要です。
スマートメーターによってリアルタイムでデーターを取得することができるため、マイページから日々の使用量確認をおこなえます。
ちなみにスマートメーターに取り替える費用などもかかりません。
取り替えたからといって電気の供給に問題が生じることは一切ないため、安心して利用できます。
楽天でんきの料金プランを解説
楽天でんきの基本情報を一通り押さえたところで、次に料金面をフォーカスして見ていきましょう。
料金プランにおいて、楽天でんきは非常にシンプルです。
基本料金はゼロで選択できるプランも一種類のみとなっています。
よって楽天でんきが合うか合わないか、非常に判断しやすいのが特徴です。
料金プランについて掘り下げて解説します。
基本料金と初期費用はゼロ
楽天でんきの基本料金と初期費用はゼロとなっており、使った分だけの従量料金制です。
よって初月だけ負担が増えるようなこともありません。
多くの電力会社では、基本料金としておおよそ1000円程度の金額を設定しています。
たとえば東京電力エナジーですと、30Aで858円、40Aでは1144円が一律の基本料金です。
楽天でんきはこのような基本料金が設けられていないため、電気を使用しなかった月は料金をゼロに抑えることができます。
ただし基本料金が設けられている会社と比較すると、従量料金はやや高めです。
よってお住まいのエリアや月々の使用量によっては損をすることもあります。
具体的な比較に関してはこの後ご紹介します。
個人向けは料金プランSのみ
楽天でんきでは、以下3つのプランが用意されています。
- プランS
- プランM
- 動力プラン
この中で一般家庭向けは、プランSのみです。
よって事業向けですと、プランMもしくは動力プランを選択することになります。
注意点として、楽天でんきではオール電化向けのプランは取り扱っておりません。
オール電化の家庭にお住まいの方でもプランSへ申し込むこと自体は可能ですが、現在の電気代よりも割高になる可能性が高いです。
よってオール電化の人は、専用プランのある別会社も踏まえて比較した方が良さそうです。
特に、楽天でんきの場合は深夜料金の設定もなく、料金は一律になります。
オール電化の場合、エコキュートなど夜間に稼働する設備における料金負担が大きいことから、深夜の電気代を抑えたオール電化専用プランの方が安上りとなるケースが多いです。
使い方にもよるためケースバイケースですが、オール電化家庭はしっかりとシミュレーションしてから乗り換えを検討してください。
従量料金は地域により異なる
楽天でんきでは基本料金の設定はなく、使った分だけ料金がかかる従量料金制を採用しています。
その設定料金はエリアによって異なります。下記の表をご参照ください。
エリア | 北海道電力エリア | 東北・東京・中部電力エリア | 北陸電力エリア | 関西電力エリア | 中国・四国電力エリア | 九州電力エリア | 沖縄電力エリア |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1kWhあたりの料金 | 30.00円 | 26.50円 | 22.00円 | 22.50円 | 24.50円 | 23.50円 | 27.00円 |
引用URL:https://energy.rakuten.co.jp/electricity/fee/
他社と料金比較をする際は、この従量料金が一つの目安となります。
こちらの表を見ていただいても分かる通り、電気量単価は地域によって差があります。
北陸電力エリアは発電コストが抑えられることから、電力自由化の前から電量単価が低い地域です。
具体的に言いますと、電源構成の違いが電気料金に影響を与えます。
たとえば電気の発電方法には、原子力発電や火力発電、他にも水力発電などいくつかあります。
地域によっては水力発電所が多いエリアもあれば、火力発電所が豊富なエリアもあるでしょう。
電源構成が変わることで燃料調整費にも違いが生じますし、停止中の原子力発電所が所在するエリアですとそのコスト分の負担もあります。
このような理由からある程度の地域差が生まれるのはやむを得ないことです。
そのためたとえば楽天でんきだから北海道電力エリアの料金が高いということではなく、どこの電力会社を選んでも地域差に関しては似た傾向になります。
他社との比較
楽天でんきにするか悩まれている場合に気になるのが、他社との比較においてお得になるかという点でしょう。
これに関しては、旧一般電気事業者をお使いの場合と新規電気事業者に乗り換え済みの場合で、少し話が変わってきます。
旧一般電気事業者とは、東京電力や関西電力など電力自由化前から存在する電気事業者のことです。
一方新規電気事業者は楽天でんきをはじめとする、電力自由化後に電気小売事業サービスを展開している会社を指します。
もし旧一般電気事業者の従量電灯プランにてご契約中の場合は、楽天でんきに切り替えた方がお得になる可能性が高いです。
しかし新規電気事業者を利用中の人は、より厳密な比較検討が必要となります。
詳しく見ていきましょう。
旧一般電気事業者との比較
旧一般電気事業者からの乗り換えなら、基本的に楽天でんきに乗り換えることで料金は安くなります。
ただし例外として以下の地域の場合は、乗り換えによって損をするケースもあるため要注意です。
- 関西電力エリア
- 中国電力エリア
- 四国電力エリア
- 沖縄電力エリア
たとえば関西電力の従量電灯Aと比較してみましょう。
プラン料金は以下のようになっています。
電力量料金 (1kWhあたり) | 楽天でんき | 関西電力の従量電灯A |
---|---|---|
基本料金 | 0円 | 341.01円 (最初の15kWhまでの最低料金) |
15kWhをこえ120kWhまで | 22.50円 | 20.31円 |
120kWhをこえ300kWhまで | 22.50円 | 25.71円 |
300kWh超え | 22.50円 | 28.70円 |
この表に従い1か月の使用量を100kWhと仮定してシミュレーションをした場合、関西電力では2067.36円、楽天でんきでは2250円という試算になります。
よってひと月の使用量次第では関西電力の従量電量Aを契約した方がお得です。
関西電力における目安としましては、月々の使用量が16kWhで収まるような場合、もしくは189kWh以上のまとまった量を使用するようなら楽天でんきを検討する余地はあります。
上記4つのエリアにおいて、楽天でんきにした方がよい目安使用量は次の通りです。
電力会社 | 楽天でんきに乗り換えた方が良い使用量の目安 |
---|---|
関西電力 | 16kWh/月以下の場合もしくは189kWh/月以上の場合 |
中国電力 | 13kWh/月以下の場合もしくは262kWh/月以上の場合 |
四国電力 | 25kWh/月以下の場合もしくは277kWh/月以上の場合 |
沖縄電力 | 42kWh/月以下の場合もしくは313kWh/月以上の場合 |
新規電気事業者との比較
では楽天でんきと新規電気事業者間との比較ではどうでしょうか。
これに関しては一概に正解はありません。
加入するプランや月々の使用量次第でお得となる電力会社は異なることから、まさしくケースバイケースです。
また電力会社によっては加入時にキャッシュバックキャンペーンなどをおこなっていることもあり、個別に比較検討が必要です。
たとえば東京電力エリアで、楽天でんきとENEOSでんきを比較したケースを考えてみましょう。
30Aで200kWhをひと月使用した場合、楽天でんきでは5300円、ENEOSでんきでは5206円となります。
設定を変えて20Aで100KWhをひと月に使用する前提でシミュレーションすると、楽天でんきでは2650円、ENEOSでんきでは2560円です。
一見するとENEOSでんきの方が若干安く思えますが、楽天でんきではここにポイント還元が加わります。
ポイントの還元率については後述しますが、ポイントの恩恵を受けるとほぼ互角です。
楽天でんきは主要どころの新規電気事業者と比べても遜色ない料金設定となっています。
一般的に言われていることとして、楽天でんきはシンプルな従量料金制のため、使えば使うほどお得になりやすいです。
そのため月々の使用量が多いご家庭ほど検討の余地はあるでしょう。
楽天でんきのメリット・デメリットと利用における注意点
次に楽天でんきのメリット及びデメリットや、注意点に関して見ていきましょう。
メリットは楽天ポイントの流用ができるところです。
ポイントが貯まるだけでなく使うこともできますが、まさしくこの点が楽天でんきを利用すえうえでの最大の魅力になります。
普段から楽天経済圏を活用する楽天会員こそが、恩恵を最大限受給できるサービスです。
逆に言いますと、楽天ポイントを利用する機会の少ない人は楽天でんきを選択肢に入れる必要はありません。
また単身世帯など、電気利用量が少ない場合も、デメリットの方が勝ってしまいます。
掘り下げて解説します。
メリットは楽天ポイントが貯まるところ
楽天ポイントとは、楽天関連の各種サービス利用にて貯められるポイントです。
貯めたポイントは1ポイント1円として、再度各種サービスにて利用できます。
楽天市場でのお買い物はもちろんのこと、楽天トラベルや楽天西友ネットスーパーなど日常シーンにおける各種サービスで使えるため、汎用性が高いです。
楽天でんきのお支払いにも使用でき、ポイントの一部もしくは全額を支払いに当てられます。
利用シーンが限られているポイントですと消化しきれずに無くなってしまうこともありますが、楽天ポイントであれば何かしら使い道があります。
特に毎月必ず利用が発生する電気代なら、ポイントの使用用途としてうってつけです。
ポイントを上手に充当させればそれだけ月々の出費を減らせるため、節約に繋げやすいのがメリットです。
デメリットは20A以下の申し込みができない点
デメリットとして、楽天でんきでは20A以下のお申込みができません。
契約は30A以上となっていることから、これまでの電気会社で20A以下の契約をしていた人は要注意です。
元々20Aや10Aにて契約していた方が、新たに楽天でんきにて30Aの契約を結ぶこともできますが、おそらく損をします。
楽天でんきは、どちらかと言いますと電気を多めに使用する世帯向けの電力会社です。
よって単身世帯など、電力消費量が少ない人にはあまり向きません。
ただし、繰り返し述べている通り、楽天でんきは基本料金がゼロで従量料金制のプランです。
たとえば学生の一人暮らしなど、帰省で長期不在になる期間がある人ですと、1か月の料金をゼロで抑えることもできます。
30Aの楽天でんきを契約してもお得になるケースも考えられるため、よくシミュレーションして決めましょう。
引っ越し後すぐの利用はできない
注意点として、引っ越し後すぐに楽天でんきと契約を結ぶことはできません。
まず先に、お住まいのエリアの旧一般電気事業者と契約する必要があります。
楽天でんきを利用できるのは、その後1か月経過してからになります。
その理由として、旧一般電気事業者によるお客様番号もしくは特定地点供給番号を基に電力を供給するシステムとなっているからです。
一方でその他の新規電力会社の中には引っ越しと同時に利用開始できる会社もあります。
旧一般電気事業者をすぐに解約しても違約金などは発生しないため費用的なハードルはないものの、すぐに契約変更しなければならないのは二度手間です。
この点においてはデメリットとなりますので、引っ越しを予定されている場合は要注意です。
利用にあたり楽天会員登録が必須
楽天でんきは楽天会員のみが利用できるサービスです。
そのため利用する際には必ず楽天会員登録をおこなう必要があります。
会員登録自体は年会費や入会金無料でどなたでも簡単にできるため、楽天会員になること自体に大きな問題はないでしょう。
注意点として、楽天でんき加入後に楽天会員を辞めてしまうと、楽天でんきのサービス利用ができなくなる点です。
つまり電気が止まります。
よって楽天会員を辞める可能性がある方は、楽天でんきは選択肢から除外しましょう。
楽天会員になることよって特別なデメリットはないですが、強いてあげるとすればメールマガジンが届くことです。
受信拒否設定が出来ない場合ですと負担に感じるかもしれません。
会員情報の登録内容を確かめておく必要あり
会員登録必須な件に加えて、既に登録済みの場合はその情報を確かめておく必要があります。
楽天でんきの支払い方法はポイント払いを除きクレジットカードのみですが、この時適用されるカードは会員情報登録の際に設定しているカードです。
もし他のカードで支払いした場合は、楽天市場でのお買い物時に使うカードを変えなくてはなりません。
また楽天会員情報を変更した後、楽天でんきの方でも登録が反映されていることを確かめておきましょう。
つまり楽天市場でのお買い物と楽天でんきの支払いを別々のカードにすることはシステム上できないため、この点がやや不便です。
いずれにしろポイント還元の恩恵を100%受けるためには、デフォルトの設定を楽天カードにしておくことを強くおすすめします。
楽天できんきの申し込み方と切り替え方法
楽天でんきについての概要が分かったところで、具体的な申し込み方法について見ていきましょう。
また電力会社の切り替え時には、どのようなことをおこなうのかについても解説します。
結論から申し上げますと、楽天でんきの申し込みはネットから簡単にでき、切り替える際にも特別な行動は要りません。
どなたでもスムーズに手続きがおこなえるようになっています。
ネットもしくは代理店から申し込み可能
楽天でんきの申し込みはネット上、もしくは代理店からおこなえます。
実店舗での申し込み希望であれば代理店を利用することになりますが、基本的にはネットから申し込むのがおすすめです。
理由としましては代理店の数が少なく、店舗が存在するエリアも限られているからです。
たとえば一部ですが、以下の会社が楽天でんきの代理店となります。
- 株式会社アルカディア
- AandH株式会社
- 株式会社銀座センティーレ
- 株式会社エネアルカ
- 株式会社Global-one
- ジャパンマーベリックス株式会社
全国展開している大手の会社ではないことから、1社ずつ所在地を確かめていくことになります。
お近くにない場合は電話での申し込みとなるでしょうから、結局ネットから申し込むのとほぼ変わりません。
そのため特別な理由がない限り、ネットから申し込んだ方がスムーズです。
ネットからの申し込み手順
ネットから楽天でんきに申し込みをする際は、以下の手順にて進めていきましょう。
- 楽天会員への登録を済ませる
- 楽天でんきホームページの申し込み項目へ飛ぶ
- お支払いに使用するクレジットカードを選択する
- 現在利用中の電気事業者に関する情報を入力する
- お客様番号や供給地点番号を指示通り入力する
- 現在の契約内容に関する情報を入力する
- 氏名や住所などの基本情報を入力する
- 全ての項目を埋めたら完了
このように入力にあたり特に難しい点はございません。
現在利用中の会社でのお客様番号や供給地点番号が必要となるため、検針票だけ手元に準備しておくと安心です。
分からない場合は事前に現在の電力会社へ問い合わせておきましょう。
既存の電力会社への連絡は必要なし
楽天でんき申し込みにあたり気になるのが、現在利用中の電力会社での手続きはあるのかという点でしょう。
これに関しては一切不要です。
楽天でんきへの申し込みが完了した時点で、解約手続きなどは楽天でんきが代行してくれます。
スマホのMNP乗り換えと同様で、解約にあたってこちら側がおこなうことは何もありません。
申し込みが完了してから実際に切り替えが完了するまでは、おおよそ2週間から1か月程度時間を要します。
その間は現在の電力会社を引き続き利用できるため、電気が使えない期間が発生することもありません。
切り替えにおける工事の立ち合いも不要
楽天でんきに切り替える際は、特に何かするべきことはありません。
ただ切り替えがおこなわれるのを待つだけでよく、立ち合いなども不要ですから不在でも大丈夫です。
もしスマートメーターを使用していない家庭の場合はスマートメーターへの交換が必要となりますが、それに関してもこちらがおこなうことは一切ありません。
スマートメーターへの交換時に作業員が敷地内に立ち入ることはありますが、手続きなどは何もなく30分程度で作業は終わります。
ただし切り替えをおこなう際に、一時的にですが停電が起きることはまれにあります。
事前にエリアの電力会社から案内が来ますので、もし停電しても慌てないようにしましょう。
楽天でんき使用において貯まるポイントを徹底考察
楽天でんきを利用すると、楽天ポイントが貯まります。
貯まるポイント数としては電気料金200円ごとに1ポイントですが、1ポイント1円として利用可能です。
200円で1ポイントの付与ですと、ポイント還元率としては0.5パーセントです。
還元率としては少し微妙な気もしますが、還元率を増やすための技があります。
効率的なポイントの貯め方や楽天経済圏との関連について見ていきましょう。
楽天ガスとの併用で100円1ポイントに
楽天でんきで付与されるポイント還元率アップの方法として、楽天ガスと併用する方法がおすすめです。
楽天エナジーでは、電気の供給事業だけでなくガスの供給事業もおこなっております。
電気とガスを両方楽天でまとめることによって、貰えるポイント数が100円につき1ポイントにまで上昇します。
これは電気だけでなくガスのポイントアップにも繋がるため、両方をセットで使うと還元率2パーセントですから一気にポイントを貯めやすくなるでしょう。
ただし注意点として、楽天ガスの利用は単体ではできません。
楽天でんきの契約者のみが楽天ガスへ申し込みできるため、先に楽天でんきを契約する必要があります。
ただし楽天ガス利用は一部地域のみに限られている
でんきとガスの抱き合わせは効率的にポイントを貯める非常に有効な方法なのですが、ガスの利用におけるハードルが少々高いです。
供給エリアが以下の3つに限られています。
- 東京ガスエリア
- 東邦ガスエリア
- 関電ガスエリア
楽天でんきと違い一部エリアのみですから、そもそも条件に合う人が少ないところが難点です。
また楽天ガスの利用料金は他社と比較してそこまでお得という訳ではありません。
特に関電ガスエリアの方は現在のプランよりも値上がりする可能性が高いです。
楽天経済圏の強化を取るか、ガス料金を安くする方を取るか難しい部分かもしれません。
楽天カードでの支払いでポイント2重取りが可能
楽天ガスの利用によるポイントアップは条件に合う人が限られてしまいますが、誰でも簡単に楽天でんきのポイント数を増やす方法があります。
それはお支払い方法を楽天カードにすることです。
前述の通り、楽天でんきのお支払いはクレジットカードのみで、楽天カード以外での支払いもできます。
ただしクレジットカードで支払った際に、クレジットカード分のポイントが付与されるのは楽天カードのみです。
カードでのお支払い時に付与されるポイントは100円につき1ポイントですから、なかなかの高還元率です。
たとえば電気の使用料が5000円ですと、楽天カード以外でのお支払いなら25ポイントのみ付与されます。
一方楽天カードで支払うと、75ポイントにまでアップします。
年間で考えると大きな差となりますので、特別な理由がない限り楽天カードでのお支払いにするのがおすすめです。
楽天経済圏との関連!SPUプログラムについて
楽天ではSPUと呼ばれるサービスを実施しています。
スーパーポイントアッププログラムのことで、楽天関連のサービスを多く利用するほど、獲得できるポイントが増えていく仕組みです。
でんき利用でSPUは現在対象外に
2021年5月31日(月)で楽天でんきのSPU(スーパーポイントアッププログラム)が終了するアナウンスがありました。
楽天でんきに加入してもSPU自体は加算されないので注意しましょう。
詳しくはこちらのページにまとめています。
↓
楽天でんき特典のSPU付与が5月31日で終了のお知らせ
会員ランクは関係なし
楽天では、利用状況に応じて会員をランク分けしています。
ポイント付与数など、会員ランクが上の人ほど恩恵を受けやすくなっていますが、楽天でんきにおいて会員ランクは関係ありません。
電気利用料200円ごとに1ポイント、楽天カードポイント付与は100円ごとに1ポイントです。
条件が一律のため、ランクが上の会員ですとやや物足りなさはあるかもしれません。
逆に最も下のシルバー会員の人でも、最上位のダイヤモンド会員と同じ特典を受けられると考えれば、楽天経済圏ビギナーからすると取り組みやすいサービスです。
これから楽天経済圏を強化していこうと考えている人にとって、楽天でんきへの変更は取っ掛かりとして丁度良いものとなっています。
まとめ
楽天エナジーが展開する楽天でんきはほぼ全国全てを網羅しているため、どこにお住まいの方でも利用できる電気供給サービスです。
当然利用することによって楽天ポイントが付与されますし、その他の楽天サービスでポイント消化もできます。
上手に活用できれば電気代節約に繋がるのはもちろん、楽天市場におけるお買い物がお得になるため、月々の出費を抑えやすくなります。
とはいえ楽天でんきの料金設定は、他社と比較した際に抜きん出ているわけではありません。
旧一般電気事業者のサービスを継続するよりは費用を抑えられるケースが多いですが、新規電気事業者との競争となると五分五分です。
お住まいのエリアや電気使用量、ライフスタイル次第で楽天でんきがお得となるか否かは変わってきます。
ポイント還元を踏まえたうえで、トータルでお得となる方を選択する力が求められるでしょう。
今回ご紹介した内容を参考に、楽天でんきは自分に合った電力会社なのか判断して下さい。